『Fallout 4』海外レビュー
『Fallout 4』の海外レビューです。
- ジャンル: RPG
- 機種: PS4/Xbox One/PC
- 開発: Bethesda Game Studios
- 販売: Bethesda Softworks
・広大で完全にオープンな世界、ゲームプレー、デザイン
・愛らしい色鮮やかなビジュアル・アップグレード
・大幅に改善された戦闘
・いやはや、マジでバカデカい
悪い点:
・要求が高く作成が苦痛
・不安定なフレームレート
プレーヤーの望みを叶える、バカデカいゲームだ。巨大なRPG、シューターであり、その世界の天井はプレーヤーの想像力と探索意欲だけだ。
私と共にWastelandに出るかどうか、私のレビューが参考になってくれたら嬉しい。私が必要なら、私は他のMinutemenと一緒にCommonwealthで違いを生み出している。家族に愛していると伝えてくれ。
・驚異的な世界
・最高の作成システム
・優れた物語とキャラクター
・豊富なバラエティ
悪い点:
・バグ
『Fallout 4』の世界、探索、作成、雰囲気、そして物語は全て、この大成功を収めている箱庭RPGの重要な部品だ。幸福の日々の遺物を必死で収集し溜め込む最高の新たな理由であり、強力なコンパニオン、困難な決断を強いる同情を誘う悪役によって、間違いなく何度もプレーすることになる冒険に仕上がっている。そこかしこを蝕む技術的不安定さすら、勢いを削ぐことはできない。
それこそ我々が『Fallout』に期待することだろう?完全に没頭し、何日も探索できる世界。それを求めてBethesda製品を手にしたなら、それが手に入るのだ。
確かに、他のパブリッシャーは本作より美しいオープンワールド・ゲームを作り上げてきたが、プレーを止められないのは『Fallout 4』なのだから、そんなことはどうでもいいのではと思い始めている。
グラフィック: 息を呑むと同時に少し醜い。風景やライティングは美しいが、テクスチャがのっぺりしていることもあり、ディテールが失われている
サウンド: パワフルなテーマ曲から古典楽曲満載のラジオ局まで、スコアは素晴らしい。殆どの声優(特に主人公)も同等に素晴らしい
プレー性: シューティングは大幅に改善され、荒野の探索がより楽しくなった。さらに、あまり多くのバグにも遭遇しなかった
エンターテイメント性: Bethesdaはまたしても人生を失うゲームを作り上げた。新たな体験が次から次へと訪れ、アンロックするPerkも途切れない
リプレー性: 高い
前作ほど『Fallout 4』には驚かされなかったが、それでも最後まで荒野の探索に没頭することができた。Bethesdaの「お帰り」宣伝キャンペーンが示唆するように、『Fallout 3』か『New Vegas』のファンがこの新世界に足を踏み入れると、不思議なほどの懐かしさを覚えるのだ。前世代最高峰のゲームの一つとして、これは決して悪いことではないだろう。何日も没頭してしまう魅力の全てが『Fallout 4』にはある。
・多種多様な興味深いキャラクターやロケーションに満ちた濃密な世界
・最高のハイブリッド戦闘システム
・物語に大きな影響を与える選択
・膨大なクエストと報酬
・直感的な作成ツール
・思慮深い物語
悪い点:
・管理し辛いコンパニオン
・物足りないインベントリー管理とワールド・マップ
・平均的なグラフィックとバグ
大局的に見て、『Fallout 4』の些細な問題はその長所と比べたらどうでもいいことだ。コントローラーを置く頃には、裏切った友人や凄まじい戦闘の逆転劇、もしくは引き出しを開けて誰かが置き去りにした物を発見した時、爆弾投下前に何を思ったのか考えてしまうだろう。そのような瞬間にこそ、夢中にさせる『Fallout 4』の魅力がある。何かを得るためには、何か――人間関係、儲けのチャンス、もしくは自らの健康――を犠牲にせざるをえないことが多々ある。ウサギの穴を深く転げ落ちていくほど、他の道を選択していたら?と考えさせられるのだ。他の選択肢が存在したからではなく、自分の選択が正しかったのか確信が持てないからこそ、後から考えてしまう。ゲームから離れても自らの決断が脳裏から離れないことこそが、最高のストーリーテリングの証だ。『Fallout 4』はスタイルよりも中身で勝負を地で行くゲームであり、崇拝されるオープンワールド・シリーズの素晴らしい最新作である。
・広大でシームレスなオープンワールド
・莫大な作成システム
・変わらず素晴らしいV.A.T.S
悪い点:
・全体的にバグが多い
・ムラのある戦闘の難易度
何かを作ったり、何かを発見したり、誰かを助けたり、気が散る要素が常に存在する。バグは(できれば)無視して、『Fallout 4』に飛び込めば、どのBethesda作品よりも巨大で眩く、奥深く、個人的なゲームに出会えるだろう。
・素晴らしいクエスト・デザインと素晴らしい世界観の構築
・豊富なコンテンツにもかかわらず、作業感がない
・ただのゴミでも使い道があると感じられるアイテム
・優れた戦闘とRPGメカニック
悪い点:
・ゲームの流れを壊しかねないバグ
・『Fallout』でお馴染みの一部メカニックを過剰に単純化している
・町建設のチュートリアルはたまに曖昧で分かりにくい
『Fallout 4』は極めて野心的で、文句なく今年最高の1本だろう。欠点と無縁ではないものの、自分が拾ったアイテムやその使い方、決断、そして自分が発足したコミュニティのことすら、ここまで気に掛けさせるゲームは滅多に存在しない。一部のメカニックを合理化することで、Bethesdaはより入り組んだアイデアの入り込む余地を作り出している。過去作よりは少な目の技術的に不完全な箇所を許容できるなら、『Fallout 4』はあらゆる期待を凌駕している。
・充実した物語
・過去最高の銃撃戦
・Bethesdaは自らのテンプレートを完成させた
悪い点:
・隅々まで続編
『Fallout 4』がゲーム・オブ・ジ・イヤーの有力候補なのは間違いのないところ。過去作をどれもプレーしたことがない人は、採点に1点を追加しても狂気の沙汰ではないだろう。
だがしかし、たとえ新たな高みへと昇華されているとしても、変わり映えしない続編であることに変わりはない。『Fallout 3』が大嫌いだった人は、本作で好きになることはないだろう。大好きだったなら、その差異と類似点で更に大好きになるはずだ。
サウンド: ラジオ局には楽しい古典や古いポップスが収められており、他のBGMも背景に自然と溶け込んでいる。声優も強力で、物語を支えている
インターフェース: メニューとクエストにはVault Boyのちょっとしたアニメーションが満載で、目の保養になると同時にいい味を出している
ボリューム: 『Fallout 4』のレビューで最も困難なのは、感謝祭の食事を5分で完食しなければならなかったことだ。未だに探索すべきエリアが大量に残されている。本当に巨大なゲームだ
BethesdaのRPGをプレーしたことがあるなら、どんなゲームなのかおよその想像は付いているだろう。Bethesdaは驚くほど冒険をしていないが、今回は物語を大幅に改善しており、ゲーム全体を昇華させている。時折少々馬鹿っぽくなることは否定できないが、その壮大なスケールが物語っているだろう。Bethesdaはまたしても、驚異的なオープンワールドRPGを作り上げることに成功した。
・全てが完成されている
・何百時間ものゲームプレー
・素晴らしいスコアと声優の演技
悪い点:
・一部の奇妙なバグやNPCとのやり取り
・不必要に感じる集落建設
私は既に30時間以上を『Fallout 4』に費やしているが、全てを味わうには程遠い。メインのストーリー・ミッション終了後も、荒野を隅々まで時間を掛けて探索するつもりだし、それが可能なのだ。DLCとコンテンツ・アップデートの配信も控えているし、MODコミュニティが何を考え付くのか楽しみだ。今年は、2つの派閥に分かれるだろう。『Witcher 3』に心酔する者と、『Fallout 4』に心を奪われる者だ。私は、2本の間で心が揺れている。ともかく、『Fallout 4』は間違いなくシリーズで一番のお気に入りになったし、Bethesda RPGの新たなハードルを設定した。
・バカデカい世界
・良いビジュアル
・改善されたシューティング
・豊富なコンテンツ
・楽しい探索
・フィーチャー満載
悪い点:
・最低限のチュートリアル
・万人向けではない基地構築
・オープンワールドのバグ
『Fallout 4』は、今後末永く語り継がれるであろうBethesdaゲームだ。『Skyrim』と同じく、謎満載の開かれたゲームで、更に命を花開かせるMODコミュニティにも開かれている。BethesdaはMODをコンソールでも配信すると発表しているので、数ヵ月後には更にコンテンツが増えているだろう。それまでは、美しく改善された、丁寧に構築されたフィーチャー満載の荒野を探索しよう。確かに問題点は散見されるが、これほど楽しいコンテンツが満載なのだから、その大半は許容できるのだ。『Fallout』のファンは再び恋に落ちるだろうし、RPGファンは躊躇せず手に取るべきだ。ほぼ万人が楽しめる何かが用意されている。
・数百時間はもつ面白い発見の数々に満ちたWastelandは決して飽きることがない
・洋服に言及するキャラクターや探索時に発見できる悲劇のビジュアル物語など、ちょっとしたディテールが世界を極めて豊かにしている
・カスタマイズ可能な基地や面白さの増したコンパニオンなど、追加要素はどれも嬉しい。Dogmeatは更に素晴らしい
悪い点:
・『Fallout 3』にちょっとした変化とグラフィックのアップグレードを加えただけのゲームで、欠点は何一つ修正されていない。メイン・ストーリーが投げやりなのも同じ
『Fallout 4』は突出したゲームで、広大かつ充実したゲーム世界、楽しい戦闘、そして100時間を越えてもプレーヤーを飽きさせない豊富なクエストがある。物語がすぐ頭から消え去ってしまうのは確か(息子って?)だが、それ以外の『Fallout 3』の素晴らしさは、この続編でも健在だ――それは、天の恵みでもあり、呪いでもある。多少グラフィックを向上させ、(本拠地カスタマイズのような)MODを幾つか足しだけの『Fallout 3』のように感じるし、『Fallout 4』には前作の長所が全て詰まっているのは確かだが、酷いインベントリー・メニューやぎこちないアニメーション、ロードが必要な屋内などなど、短所も引き継がれているのである。『Fallout 4』は誰も失望しないである素晴らしいゲームだが、独自性はあまりない。私はやはり『New Vegas』の方が好きだ。
・相変わらず唯一無二のスケール感
・『Fallout』の枠組みに完璧にフィットする充実した作成システム
・伝説装備は嬉しい驚きを提供
・キャラクターの感情的重みを感じさせる個人的な物語
悪い点:
・長く待たされたわりには殆ど変化がない
・『Fallout』にお約束のバグは健在
『Fallout 4』は、文字通り変わり映えしない『Fallout』だ。幾つかの新ゲームプレー要素は上手く行っており、体験を豊かにしているものの、ほぼ10年前に探索したWastelandとの違いを生み出すほどではない。楽しい『Fallout』アクションの集積や、新たに作られたWastelandの別の土地を舞台にしたスリリングな冒険を期待しているなら、期待に応えてくれるだろう。ただ、革命の再来を期待しないこと。戦争と同じく、どうやらWastelandも決して変わらないようだ。
・驚異的なレベルにまで細部にこだわった世界
・隠し要素や驚きが詰まっている
・素晴らしいアップグレード・システム、作成、多彩なコンパニオン
・面白い基地建築
悪い点:
・キャラクターのグラフィックやロード時間など、技術的に平凡
・新しい発想がほぼない
・台詞と見せ場の扱いが往々にして雑
技術的欠陥と革新性の欠如にはストレスがたまるものの、その土台は過去のどのBethesda作品よりも魅惑的だ。
・広大で美しい世界の探索
・深みのある作成システム
・高いリプレー性
悪い点:
・不安定なフレームレート
・敵とコンパニオンの酷いAI
技術的問題を許容することができるなら、『Fallout 4』はBethesdaにとってこれまでで最も野心的なRPGだ。Wastelandに足を踏み入れて探索し、迷い、アイテムを集め、新たなアイテムを作る、これ以上ない理由を提供してくれている。中途半端だったり、説明不足だったり、解釈をプレーヤーに任せていたりするため、新フィーチャーの多くが物語により深く組み込まれていたら嬉しかった。極めて馴染み深い領域ではあるものの、そのスケール感や規模で言えば、『Fallout 4』は間違いなくシリーズの新たな基準となるだろう。
操作性 2.5: 違和感のある動き、カバー・システムの欠如、バグだらけの戦闘、貧弱なインターフェースなど、『Fallout 4』世界への干渉は同クラスの他のゲームと比較して苦痛だ
音楽/効果音/ボイスアクト 3.7: 音楽は最高だが、前にも聞いた。主人公を除けば、声はキャラクターというよりもアクセントだ
バリュー 4.5: いつも通り、Wastelandは広大で、古臭いゲームプレー・システムを許容できるなら、面白い発見に満ちている
Bethesdaがその確立に一役買ってきたオープンワールド/箱庭RPGジャンルは、進化の過程で偉業を成し遂げてきた。アクション・アドベンチャーやMMORPGシューターといった他のジャンルにも影響を及ぼしているほどだ。様々な革新をBethesdaがどのように解釈して『Fallout』に取り入れるのか期待していたのだが、相変わらず出来の悪い戦闘や、長年悩まされてきた古臭いGamebryoエンジンの鬱陶しさやバグが満載のゲームをプレーするにつれ、期待は失望へと変わっていった。綺麗になった『Fallout 3』(今度は『Minecraft』付きだ!)を求めるプレーヤーには、『Fallout 4』は昔ながらの楽しみを提供してくれるが、それをはるかに超えるポテンシャルを秘めていたし、そうあるべきだった。
・相変わらず素晴らしいV.A.T.S.
・ユニークなコンパニオンが豊富
・最高の50年代音楽
悪い点:
・選択の意味が薄く、インパクトに欠ける物語
・物語的に酷いあらゆる派閥
・街建設はインターフェースが酷い
『Fallout 4』は、新機軸に挑戦している時でさえ、無難に感じられる。主人公に声を与えたことで選択の深みが失われており、その見返りも価値が薄い。選択を迫られる対立派閥は、道筋を制限してしまい、「誰の味方にもならない」という選択肢もない。異なるイデオロギーを持つ各派閥も、その結末はどれも似たり寄ったり。そのためメインのストーリーラインは、シリーズ過去作のように様々な思惑が複雑に絡み合うのではなく、ほぼ無意味なまでに事態を複雑化するだけなのだ。豊富な探索やサイド・クエストだらけのいつもの『Fallout』を求める人には期待通りだろうが、過去2作ほどの奥行きやエンターテイメント性はないことを念頭に置いておくこと。