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シリア難民の子ども 40万人が学校通えず
11月10日 14時26分

国際的な人権団体は、内戦が続くシリアからトルコに逃れた難民の子どものうち、40万人以上が経済的な問題などから学校に通えないでいるとする報告書をまとめ、国際社会に対し早急な対応を求めています。
国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が8日に発表した報告書によりますと、シリアからトルコに逃れた難民200万人余りのうち、子どもたちは70万人余りで、そのうち学校に通えない子どもがおよそ6割に当たる40万人以上に上るということです。
トルコでは、シリアからの難民のうち9割近くが難民キャンプにも入れない厳しい状況となっており、こうした子どもたちは、特に、学校に通うのが難しくなっているということです。その理由としてことばの壁に加えて、経済的な問題で違法に働かざるをえない子どもが多くいるということで、今回の調査に対し、週7日、1日12時間以上、洋服工場で働いているという11歳の男の子は、「算数を勉強するのが好きで学校に通いたい」と話しているということです。
「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、「教育を受けることで武装組織による勧誘を防ぎ、収入の安定にもつながる。子どもたちの将来を守るためにも学校に通わせなければならない」として、国際社会とトルコ政府に対して早急な対応を求めています。

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