ニュース詳細
三重・志摩市の海女キャラクター 公認を撤回11月5日 15時56分
k10010295221_201511051614_201511051615.mp4
三重県志摩市が公認した海女をイメージした女性キャラクターについて、一部の住民から「実際の海女とかけ離れたイメージを与える」として、公認の撤回を求める署名が提出され、志摩市は公認を撤回することを発表しました。
三重県志摩市は、「碧志摩メグ」と名付けた海女をイメージしたキャラクターを公認し、市をPRするポスターなどに採用していました。しかし、地元の一部の海女や住民が「実際の海女とかけ離れたイメージを与える」として、公認の撤回や使用停止などを求め、ことし8月、およそ300人分の署名を提出していました。
これについて5日、志摩市の大口秀和市長が記者会見を開き、一部の海女が反対していることやキャラクターのデザインを手がけた四日市市のイベント企画会社からの申し出があったことを受けて、市として公認の撤回を決めたことを明らかにしました。大口市長は「話し合いの場で、およそ7割の海女に賛同をいただいたが、3割は公認を取り消してほしいということだった。そうしたことを考慮し、撤回の申し出を受けることにした」と述べました。
記者会見に同席したイベント企画会社の担当者は「デザインを変えないでほしいという声を全国各地から頂き、デザインを変更せず、民間の力だけで伊勢志摩を応援できる環境を作るため、市の公認の撤回を申し出た」と述べました。
これについて5日、志摩市の大口秀和市長が記者会見を開き、一部の海女が反対していることやキャラクターのデザインを手がけた四日市市のイベント企画会社からの申し出があったことを受けて、市として公認の撤回を決めたことを明らかにしました。大口市長は「話し合いの場で、およそ7割の海女に賛同をいただいたが、3割は公認を取り消してほしいということだった。そうしたことを考慮し、撤回の申し出を受けることにした」と述べました。
記者会見に同席したイベント企画会社の担当者は「デザインを変えないでほしいという声を全国各地から頂き、デザインを変更せず、民間の力だけで伊勢志摩を応援できる環境を作るため、市の公認の撤回を申し出た」と述べました。
反対派の海女「イメージかけ離れていた」
署名活動を進めた志摩市の海女の山本文子さん(66)と夫の泰稔さん(68)は、「志摩市には海女の後継者が増えるようなPRはしてほしいが、今回のキャラクターはあまりにも海女のイメージとかけ離れていた。公認が撤回されて本当にうれしいです」と話していました。
住民や観光客は
志摩市が海女をイメージした女性キャラクターの公認を撤回したことについて、住民や観光客からはさまざまな声が聞かれました。
志摩市の60代のタクシー運転手の男性は、「若者向けのキャラクターで、今の時代にあっていると思います。問題があるとは思いません」と話していました。一方、志摩市の80代の女性は、「若者からは受け入れられるかもしれませんが、私たちの世代から見ると『ちょっとこれは実際の海女とは違うかな』と感じます」と話していました。大阪から観光に訪れていた40代の男性は、「問題ないと思います」と話していましたが、男性の妻は「ここまで女性的なデザインにする必要があったのか、少し疑問に思います」と話していました。
志摩市の60代のタクシー運転手の男性は、「若者向けのキャラクターで、今の時代にあっていると思います。問題があるとは思いません」と話していました。一方、志摩市の80代の女性は、「若者からは受け入れられるかもしれませんが、私たちの世代から見ると『ちょっとこれは実際の海女とは違うかな』と感じます」と話していました。大阪から観光に訪れていた40代の男性は、「問題ないと思います」と話していましたが、男性の妻は「ここまで女性的なデザインにする必要があったのか、少し疑問に思います」と話していました。
三重県志摩市が海女のキャラクターを公認したのは去年10月でした。デザインしたイベント企画会社から提案を受け、「若者にも海女の文化に興味を持ってもらえるのではないか」として公認を決めました。キャラクターは「碧志摩メグ」と名付けられ、海女が多い志摩をPRする志摩市のポスターに登場したり、シールとして販売されたりしました。
しかし「胸の部分が強調されていて、足の一部もはだけて見える」として、地元の一部の海女や住民が、「実際の海女のイメージとかけ離れている」とか、「性的に描かれ、女性蔑視だ」などと主張し、ことし8月、公認の撤回や使用の中止を求めるおよそ300人分の署名を市に提出しました。
これを受けて志摩市は9月に海女と意見交換会を開きました。市によりますと、参加した海女の7割はキャラクターの使用に賛成でしたが、3割の海女は「海女としてのプライドが傷つけられた」などとして、公認の撤回を求めたということです。一方で、キャラクターをデザインしたイベント企画会社によりますと、「デザインは変更しないでほしい」とか「海女に興味を持てたので伊勢志摩に行ってみたい」などの声が寄せられていたということです。
しかし「胸の部分が強調されていて、足の一部もはだけて見える」として、地元の一部の海女や住民が、「実際の海女のイメージとかけ離れている」とか、「性的に描かれ、女性蔑視だ」などと主張し、ことし8月、公認の撤回や使用の中止を求めるおよそ300人分の署名を市に提出しました。
これを受けて志摩市は9月に海女と意見交換会を開きました。市によりますと、参加した海女の7割はキャラクターの使用に賛成でしたが、3割の海女は「海女としてのプライドが傷つけられた」などとして、公認の撤回を求めたということです。一方で、キャラクターをデザインしたイベント企画会社によりますと、「デザインは変更しないでほしい」とか「海女に興味を持てたので伊勢志摩に行ってみたい」などの声が寄せられていたということです。