2015年10月15日12時12分
ホッケー選手の新幹線代の立て替え名目で知人から新幹線回数券約238万円分をだまし取ったとして、兵庫県警は15日、関西ホッケー協会の前事務局長、谷口年哉容疑者(51)=住居不定、4月に協会除名=を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
県警は今年1~4月、同様の手口で協会関係者ら38人から約3億5千万円分を集め、一部を生活費にあてたとみている。谷口容疑者は「2005年ごろからやっていた」と供述。被害が広がる可能性もある。
捜査2課によると、谷口容疑者は事務局長を務めていた今年3月末、神戸市内の旅行会社で、知人の会社役員男性(59)に「ホッケー選手の新幹線代を立て替えてほしい。代金は後で協会が支払う」などと持ちかけ、購入させた東京―新大阪間の新幹線回数券174枚をだまし取った疑いがある。
谷口容疑者は00年から事務局長を務め、協会を1人で実質運営していた。今年4月、「新幹線回数券の立て替え代金の未払いがある」などと兵庫署に自首していた。同協会は6月、協会の運営資金96万円を着服したとして、谷口容疑者を業務上横領容疑で県警に告訴している。
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朝日新聞社会部
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