400キロ巨体ヒグマに驚き 北海道、コーン畑荒らし 【共同通信】
北海道紋別市で射殺された体重400キロにもなるオスのヒグマ=9月(人物の顔を加工しています、佐藤常男さん提供) 北海道紋別市のトウモロコシ畑で9月下旬、体重約400キロにもなる雄のヒグマが射殺された。地元住民が「メタボ体形」と冗談で呼ぶほどの巨体で、猟友会の男性(71)は「300キロでも大きい方。40年以上ハンターをしているが、こんなクマは見たことがない」と驚いている。 紋別市によると、実りの秋を控えた8月ごろから、市内の畑や民家近くでヒグマの足跡が複数見つかり、市や警察などがパトロールを強化していた。 コーンの食害に悩んだ農家が猟友会に依頼。畑を刈り取り、隠れ場所を狭め、畑から飛び出してきたヒグマを9月26日にハンターが仕留めた。 旭山動物園(旭川市)もうじゅう館担当職員の大西敏文さんは「駆除された中では過去最大級だろう。畑はクマにとって楽園。冬ごもり前は食欲旺盛で、太ってしまったのでしょう」と話した。 北海道は5日、ヒグマの好物のミズナラやブナの実が今秋は不作で、餌を求め市街地や農地に出没する可能性が例年よりも高いと発表。事故を防ぐために生ごみの放置を避けるよう呼び掛けている。 |