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TPP大筋合意へ 今夜全体会合開催で最終調整
10月5日 11時54分

TPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、焦点のバイオ医薬品の開発データの保護期間を含めて、難航分野の交渉が大きく進展しました。議長国アメリカは、事務レベルの協議を続けながら、日本を含む各国に対して、最後の閣僚らによる全体会合を日本時間の5日夜に開催したいと打診し、大筋合意に向けた最終的な調整が進められています。
アメリカ南部のアトランタで行われている、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加12か国による閣僚会合は、2度の日程の延長を経て、5日目の協議が行われています。
これまでの協議で、今回の閣僚会合で最大の焦点となっていた、バイオ医薬品の開発データの保護期間を巡って、アメリカとオーストラリアの間の協議が合意に達したほか、自動車分野でも、日本とアメリカなどの間で協議がほぼ合意に至りました。
これを受けて議長国のアメリカは、これまでの合意事項を精査する作業を進めるなど、各国との間で事務レベルの協議を続けています。
これについて、複数の日本政府関係者は「予想以上に最終的な調整に時間がかかっているが、大筋合意に向けた方向性は変わらない」と述べ、今回の閣僚会合でTPP交渉は大筋合意に達するという見方を示しました。
また、アメリカは、日本を含む参加各国に対して、最後の閣僚らによる全体会合を日本時間の午後8時か9時に開催し、その後、午後10時半から共同会見を行いたいと打診しており、大筋合意に向けた最終的な調整が進められています。

官房長官「不退転の決意と覚悟でまとめあげたい」

菅官房長官は午前の記者会見で、「現在、各国は『今回こそ最後の閣僚会合である』という共通の認識をもって、まさに大詰めの交渉を行っていると報告を受けている。政府としては、わが国の国益にかなう最善の道を追求し、不退転の決意と覚悟で臨んで、成功裏に交渉をまとめあげたい」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「まだ全体会合が開かれていないが、何らかの懸案が残っているのか」と質問したのに対し、「現地で各国が最終的な調整を行っている段階であって、結果を予断すべきではないと思っているが、政府は、今回の会合を最後の閣僚会合と考えている。各国も同様の対応を行って、大筋合意がなされることを期待している。いずれにせよ、全力を挙げて交渉するということに尽きる」と述べました。

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