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ロシア軍 シリア空爆「IS施設10か所破壊」
10月5日 7時47分

ロシア軍 シリア空爆「IS施設10か所破壊」
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内戦が続くシリアで、アサド政権に攻勢をかける過激派組織IS=イスラミックステートを対象にするとして空爆を続けるロシア軍は、新たにISの物資の補給拠点など10か所を破壊したと発表し、ISに打撃を与えていると強調しています。
シリアで過激派組織ISへの空爆を続けているとするロシアの国防省は4日、3日から4日にかけて、新たにISの施設10か所を破壊したと発表しました。この中には、ISの物資の補給拠点や、シリアとイラクの領内でテロを起こす準備のための施設も含まれ、「空爆によって甚大な損害が出ている」として、ISに打撃を与えていると強調しています。
ロシアのメディアなどによりますと、空爆の拠点となっているシリア北西部のラタキア近くの空軍基地には、攻撃機とヘリコプターおよそ50機が配備され、シリア西部のタルトゥース港の海軍の補給拠点と合わせて、2000人近い兵士が駐留しているということです。また、空爆に使われる燃料などは、ロシア南部の黒海沿岸にある石油の積み出し港からタンカーでシリアまで運ばれ、ロシア海軍の艦船が護衛に当たっているとしています。
ロシアによる空爆について欧米やトルコなどは、ISだけでなくアサド政権に抵抗している反政府勢力も狙っていると批判していますが、ロシアは燃料や弾薬の補給ルートも確保していることから、当面、空爆を続けるものとみられます。

英首相「空爆はひどい間違い」

ロシアによるシリアでの空爆について、イギリスのキャメロン首相は4日、BBCのテレビ番組で、「悲劇的なことに、ロシアの空爆の多くは、われわれがこれまで知るかぎり、ISに支配されている地域ではなく、ほかの反政府勢力が支配している地域で行われている。これは、アサド大統領を支援するためのもので、ひどい間違いだ。地域をさらに不安定にするだけでなく、テロを助長することになりかねない」と述べ、批判しました。

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