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 米環境保護局(EPA)は18日、排ガス規制を逃れるソフトウェアを搭載していたとして、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)に対し、米国で販売された約48万2千台のシステムを改修するように求めた。EPAなどは大気浄化法に違反する疑いがあるとして調査に着手した。

 EPAによると、対象は2008年以降に販売された4気筒のディーゼルエンジンを搭載した車両で、VWの「ゴルフ」や、VWグループのアウディの「アウディA3」など5車種。

 問題のソフトウェアは、当局の排ガス試験が行われていることを検知し、テストをしている間だけ排ガスを低減する仕組みになっていた。そのため、通常走行の場合は排ガスを抑える効果が限られ、最大で基準の40倍の窒素酸化物(NOX)を排出していたという。(ロンドン=寺西和男)