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40年前のガイドブックに載っているお店は今も残っているのか!
古本屋で昭和53年に出版された、博多の美味しいものを出しているお店を紹介したガイドブックを手にいれた。1978年、いまから37年前、約40年前に出版されたガイドブックということになる。
このガイドブックに載っているお店は今もあるのだろうか。もし残っていれば、それは絶対に美味しいお店だ。ということで、古いガイドブック片手に博多を食べ歩いてみようと思う。 > 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮 古いガイドブックの魅力本屋に行くと多くのガイドブックが並んでいる。その地域の観光地や美味しいお店が紹介されている本だ。毎年新たな情報が載ったガイドブックが出版される。誰もが最新の情報が欲しいからだ。
これは約40年前のガイドブックです!
ただ昔のガイドブックに載っているお店が、今も残っていればそれは間違いなく美味しいお店なのではないだろうか。激しい競争社会で生き残ったお店。つまり古いガイドブックも実は有益な情報になるのだ。
昭和53年(1978年)に出版されたガイドブックです!
博多の美味しいお店が紹介されている、昭和53年に出版されたガイドブックを手にいれた。1978年、暴れん坊将軍とザ・ベストテンの放送が開始された年であり、サザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」でメジャーデビューした年。随分と前だ。
ということで、博多駅にやってきました!
とんかつ「ビヤ樽」この約40年前に発売されたガイドブックで博多を食べ尽くそうと博多駅にやってきた。私は福岡出身だけれど、生まれも育ちもだいたい北九州なので、あまり博多に詳しくない。全てはこのガイドブック頼みだ。
まずはこのお店!
まずは外観が面白そうなとんかつ屋「ビヤ樽」というお店に行くことにした。紹介文を読むと、とんかつ屋だけれど、お店に入ると魚貝がずらりと並んでいるそうだ。「魚介」と書きたいが、貝が凄いらしいので、本ではあえて「魚貝」としているのだろう。
場所はここです!
地図を見ると住吉通りと渡辺通りがぶつかる角の少し脇にあるようだ。住所にはサニー前と書かれている。気合いで歩ける距離のようなので博多の街並みを見ながら歩く。
いま、嘘ついた。博多は美人が多いと聞くので、街並みよりもすれ違う人を見ていた。美人な気がする。 交差点に到着
地図にある住吉通りと渡辺通りがぶつかる交差点に到着した。ビヤ樽はその名前からも分かるように、ビヤ樽をあしらった一度見たら忘れない外観をしている。
しかし交差点から見える景色にビヤ樽が見当たらない。ビヤ樽みたいな人もいない。美人が多いのだ。 40年前のビヤ樽
現在のビヤ樽
周りの人に聞き込みをしたが情報はなく、おそらくここだろうという場所を見つけた。そこは柵のある駐車場になっていた。ビヤ樽は今はもうないのだ。駐車場なのだ。その駐車場も柵があって入れない。40年という時間の長さだ。
ビヤ樽の住所に書いてあった「サニー」はあった
次は「あざみ食堂」次はビヤ樽の隣のページあった「あざみ食堂」に行こうと思う。味噌汁と甘鯛が美味しいそうだ。コーヒーの一杯立てと同じように、味噌汁が一杯立てらしい。昔は遊郭の中にあったと書いてある。ぜひ食べてみたい。
あざみ食堂
場所はここ!
地図を見れば先のビア樽の近くなので、すぐに見つかるだろうと勝手に決め付けていた。「みなみ東映裏」と住所に書いてあるので、目標とする建物もある。完璧ではないか。甘鯛がすでに私の喉元で跳ねている。ピチピチ。
東映と書いてある、
ホテルはあった
「みなみ東映」という名は見つからなかったけれど、「福岡東映ホテル」はあった。当時は映画館だったようだけれど、今はホテルになっているようだ。名前に名残があってよかった。
ただ裏に来ても「あざみ食堂」がない!
裏に来たが「あざみ食堂」は見当たらなかった。入ることに躊躇しそうなオシャレなレストランはある。ただ名前も違い、目的のアザミ食堂はないのだ。私は味噌汁と甘鯛を食べたいのだ。喉元で甘鯛が味噌汁に溺れているのだ。
聞き込みをした
突然の訪問だったけれど、とても丁寧に教えてくれた。「あざみ食堂」のことは知らないけれど、住所的にはここで間違いないだろう、という場所を教えてくれたのだ。では、その場所に行こうではないか。私はその場所を知っている。
40年前の「あざみ食堂」
現在の「あざみ食堂」
やはり先ほどの場所だった。今はビストロアトリというお店になっている。自家製マルゲリータやアリアータを食べることができるお店だそうだ。つまり「あざみ食堂」はないのだ。福岡も移り変わりが激しい場所のようだ。
次に行きましょう!
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