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デル、デスクトップ仮想化ソフトの事業展開を本格化
「Wyse vWorkspace 8.6」の国内販売を開始
(2015/9/15 13:06)
デル株式会社は15日、デスクトップ仮想化ソフトウェア「Wyse vWorkspace 8.6」の国内販売を開始すると発表した。これに伴い、日本におけるデスクトップ仮想化ソフトウェアの事業展開を本格化する。
Wyse vWorkspace 8.6は、デスクトップ/アプリケーションの仮想化ポートフォリオであり、デスクトップ仮想化アプライアンス「Dell Appliance for Wyse vWorkspace」の中核となるソリューション。米Dellが買収した米Quest Softwareの製品、技術を活用している。
Dell アジア太平洋・日本地域統括 クラウド・クライアント・コンピューティングのテリー・バージェス氏は、「当社では、Citrix、Hyper-V、VMwareベースのVDIソリューションに加えて、Wyse vWorkspaceを選択肢として提供することができる。これにより、デスクトップ仮想化環境をビジネスに拡張できるアジリティを提供し、デスクトップ仮想化による業務の効率性と生産性の向上を実現できる」とした。
今回発表したWyse vWorkspace 8.6は、エンドポイントにクライアントソフトウェアをインストールせずに、ほぼすべてのデバイスから、WindowsアプリケーションやWindowsデスクトップにアクセスできるようになるのが特徴。Chrome OSを搭載したデバイスからもセキュアにVDIを利用可能になる。
ユーザーのデバイスに対し、互換性があるvWorkspaceコネクタを自動的にインストールすることが可能で、vWorkspaceコネクションブローカーが、初回のユーザー設定を自動構成。ユーザーはわずか数分で、自分のデバイスをVDIが利用可能な状態に自動設定できる。「特別なトレーニングやマニュアルなしにコネクタの設定を完了させることができる」という。
また、ファイアウォール内に設置された1台のWindows Server仮想マシンを介して、最大1万人のユーザーがリモートアクセスすることも可能。Secure Access Serviceをホストする仮想マシンは、負荷分散装置に対応可能な設計となっており、大規模システム導入のニーズにも対応できるとした。
VDI環境上で、Cisco、Lync、Skype、Avayaをはじめ、多様なユニファイドコミュニケーションツールをサポート。HTML5による画面転送をサポートするだけでなく、Windows、Linux、およびChromeベースの各デバイスに対応する、ネイティブなコネクタアプリケーションを提供する。
「このネイティブコネクタは、日本語、韓国語、中国語のエンドポイント端末上でも利用可能。多言語組織のユーザーが、アプリケーションやコンテンツに安全にアクセスすることが容易になる」という。
Microsoft Hyper-VとMicrosoft Azureの両プラットフォームのほか、その他のプライベートクラウドおよびパブリッククラウドのホスト型、クライアントホスト型アプリケーション/デスクトップ仮想化技術をサポート。Microsoft Azureのクラウド上でvWorkspaceによって仮想化されたデスクトップおよびアプリケーションだけでなく、クラウドとアプライアンスとの組み合わせによって、幅広いハイブリッドクラウド型環境の構築が可能になるという。
バージェス氏は、「VDIにはパフォーマンスが重要であり、それを確実に監視することが、VDIの成功には不可欠な要素である」と主張。「Wyse vWorkspaceは40分間で4000ユーザーの環境へと展開が可能であり、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて、エンドトゥエンドのソリューションで提供できる。また、システムモニタリング製品であるFoglightを無償で提供しており、ひとつのコンソールから管理を行える。これは、もともと金融機関向けに開発されたものであり、詳細なレポートを提供できるのも特徴」とした。
さらに、グラフィックスアクセラレーションにより最大80%の帯域幅削減を行えるほか、最大250msのレイテンシ向けWANアクセラレーション機能などにより、ローカル動作と同等のエクスペリエンスを実現できるとしており、「東京と京都を結んでいる場合でも、同じオフィスのなかで、LANで結んでいるような環境を実現する」という。
またWyse Streaming Managerでは、ディスクレスのエンドポイント端末やクラウドデスクトップに対して、集中管理されている仮想デスクトップイメージや仮想サーバーイメージを、ストリーミング形式で提供可能。同時に、仮想デスクトップ上で集中管理される部門別アプリケーションを、画面転送方式で提供できる。このWyse Streaming Managerは、vWorkspaceプレミアエディションの購入者や、同プレミアエディションの最新メンテナンス版のユーザーに、追加費用なしで提供する。
「Windows 10のサポートも行っており、さまざまなバージョンのWindows、Linuxでも自由が可能。ひとつの技術にロックインされたり、管理が複雑化したりすることになく、エンタープライズ内BYODを実現できる」などとした。
価格は、1ユーザーシートあたり4万2000円(税別)。3年間にわたる24時間365日のサポートも提供する。
デル クラウド・クライアント・コンピューティングの足立修事業部長は、「当社は、Wyseクライアント、Wyseデータセンターに加えて、新たなWyseソフトウェア製品を投入することになる。これにより、仮想化ベンダーが提供するすべてのサービスを提供することになる。デルは、VDIコネクションブローカーソフトウェアを含む、エンドトゥエンドのソリューションを提供する唯一のソリューションプロバイダーになる」と述べた。
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