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2015年09月09日 08時53分 UPDATE

「ドラクエ11」いよいよ発売へ PS4/3DS両対応の“事情” 往年の人気、再来するか? (1/4)

「ドラクエ11」が来年を目途に発売される。30周年を迎える来年、往年の人気を取り戻すことができるか。

[産経新聞]
産経新聞

 有力ゲームソフトシリーズの最新作「ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて」が、来年を目途に発売される。ソニーの据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」と任天堂の携帯型ゲーム「ニンテンドー3DS」の両方で開発中だ。まったく性能の異なる2つのゲーム機で、当初から発売されるのは異例。発売日に全国で行列ができ、社会現象にもなった「ドラクエ」。30周年を迎える来年、往年の人気を取り戻すことができるか。

どよめく記者会見場

 7月28日、東京・六本木で開かれたスクウェア・エニックスの発表会。詰めかけた報道陣が知りたかったのは、「ドラクエ11」がいったい、どのゲーム機向けに発売されるか、ということ。人気シリーズだけに、「ドラクエをやるためにゲーム機を買う」という利用者も多い。同社の判断は、ゲーム機自体の販売動向も大きく左右するのだ。

画像 「ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて」のタイトルロゴ。ドラゴンクエスト第1作を意識したデザインになっている

 大きなスクリーンに、PS4と3DSの両方が映し出されると、会場からはどよめきが起きた。PS4と米マイクロソフトの「Xbox One」のように同じ据え置き型で性能も近いゲーム機ならともかく、ゲーム機としての性格がまったく異なるPS4と3DSの両方で当初から発売するには、まったく別のソフトを並行してつくる必要がある。ゲーム機の高性能化で、ソフト開発に必要な費用や時間は膨らんでおり、これは業界の常識からみて考えにくいことだった。数百万本の販売が期待できる人気シリーズならではの“挑戦”といえる。

 ドラクエの生みの親でゲームデザイナーの堀井雄二さんは檀上で、「いろんな人に遊んでほしいので、この決断をしました」と説明した。

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