習主席は、70年前の勝利の意味を「中華民族の偉大な復興という明るい未来を開き始めた」というところに求めた。さらに「中国は『鳳凰涅槃 浴火重生』(鳳凰〈ほうおう〉が涅槃〈ねはん〉に入り、火を浴びて一層強くなって復活すること)の新たな道を開拓した」と語った。戦勝70年が経過した3日、鳳凰の復活、すなわち中華の復活を全世界に知らしめるというわけだ。「習皇帝」とも呼ばれる習主席は「中華民族は5000年以上にわたって輝かしい文明を創造し、今後さらに輝かしい明日をつくり出すだろう」と自信を示した。
習主席の言葉通り中国軍が30万人減っても、戦力弱体化につながる可能性はない、という分析が多い。中国軍は、既に量より質を重視している。今年5月、中国の国防白書は「陸軍は機動力、海軍は遠洋作戦能力を育て、空軍は宇宙戦力を含める」「核ミサイルを運用する第2砲兵を精鋭化し、(核兵器の)精密な中・長距離打撃能力を高める」と主張した。「兵隊の数」ではなく、先端化・情報化に重きを置くということだ。そうして、防御重視の中国軍を「攻撃する部隊」に変えると主張した。中国の国防費は、毎年10%以上も増加している。
3日の軍事パレードは、戦勝70周年を象徴する礼砲70発の砲声で開幕した。礼砲56門が動員されたが、これは中国56民族の団結を意味する。国旗掲揚を務める護衛部隊は、天安門広場を121歩行進した。1894年の日清戦争から2015年まで、外国の侵略を克服してきた121年の中国史を意味している。習主席は中山服姿でオープンカーに乗り、中国軍を閲兵した。習主席が「同志たち、こんにちは。ご苦労さまです」とあいさつすると、閲兵隊員は「人民のため奉仕する」と応じた。
今回の軍事パレードは、中国軍の過去・現在・未来を全て盛り込んでいた。抗日戦争で活躍した八路軍・新四軍・東北抗日連軍など10の部隊が当時の旗を持って先頭に立ち、現在の陸・海・空軍の部隊が後に続いた。軍事パレードは、平和の象徴のハト数万羽と色とりどりの風船7万個が天安門広場を彩る中で閉幕した。ハトと兵器が入り交じる軍事パレードだった。