中国軍事パレード:対艦弾道ミサイルなどを初公開

グアムを攻撃できる東風26ミサイル、空母艦載機の殲15も公開
次世代ICBMの東風41やステルス戦闘機は公開せず

中国軍事パレード:対艦弾道ミサイルなどを初公開

 中国は3日、抗日戦争勝利70周年記念大会の軍事パレードで、「米空母キラー」と呼ばれるDF(東風)21D対艦弾道ミサイルなど新型ミサイルや一部の航空戦力を初めて公開し、注目を集めた。しかし、関心が集まっていた最新兵器のDF41新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)や、J(殲)20・J31などのステルス戦闘機は公開しなかった。

 3日の軍事パレードに参加した27の装備部隊は、合計およそ40種類、約500基の兵器・装備を展示した。中国側は「これらの武器は全て中国製で、84%が今回初めて外部に姿を現した最新型」と主張しているが、実際は初めて姿を現したわけではなく、大規模な軍事パレードがあった2009年以降に配備された兵器が84%と分析されている。

 最も関心が集まっているDF21Dは、最大で2000キロ以上離れた場所にいる米国の空母機動部隊などを攻撃できるミサイルだ。空母機動部隊など米海軍および空軍戦力の中国本土接近をけん制する「接近阻止・領域拒否」(A2AD)戦略を実現する、中心的兵器の一つと評されており、米国側が非常なデリケートな反応を示してきた。DF21Dは、マッハ10以上の高速で空母を攻撃することができ、相対的に速度が遅い巡航ミサイルに比べ、迎撃が非常に難しい。DF26ミサイルも初めて公開されたもので、最大射程が3500キロ以上と、米国の戦略拠点のグアム島を射程に収めている。これらの兵器の公開には、「アジア回帰」戦略に伴ってアジア・太平洋地域で活動を強化しようとしている米軍の軍事力をけん制する狙いがある、と解されている。同じく3日の軍事パレードでは、ICBM「DF31A」(最大射程1万1200キロ)も登場したが、これは09年の軍事パレードで既に公開されていた。

 無人偵察・攻撃機「翼竜」も初めて披露された。中高度の無人偵察機で、空対地ミサイルを搭載する攻撃機としても活用できる。空には戦闘機、H6K爆撃機、早期警戒機、艦載機、空中給油機、WZ10攻撃ヘリなど、各種の軍用機およそ200機が登場した。ロシアのスホーイ33戦闘機を改良した空母艦載機J15も初めて公開された。

ユ・ヨンウォン記者
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