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「ブログなんでも相談室」第2回でございます。
今回のテーマは、「会社を辞めフリーになる(独立する)こと」について。
私の経験談も交えつつ、現時点で考えていることを回答していきたいと思います。
フリーになるきっかけ、決定打はなんだったのか
相談いただいた内容は、以下のとおりです。
ushigyuさんがフリーになられた時のきっかけ・決定打のような「条件」は、どういったものだったのでしょうか?私もblogを育てている身なのですが、ゆるゆるやっているせいか、あと2−3倍ぐらい欲しい感じでして。
(Yさん)
フリーになったときの条件ですか……なるほど。
ushigyuさん(34・福岡)の場合
まず、私(@ushigyu)の場合について。
退職時の考えや気持ちは、当時の心情をつづった以下の記事に書きました。
(「おれは◯◯をやめるぞ!ジョジョーッ!!」って言いたかっただけなのもある)
ちょっと長めですが引用します。
今まで、7年弱サラリーマンをやってきましたが、ずっと「これでいいんだろうか…?」というモヤモヤした思いがありました。
(中略)
思ったのは、
「良いものを作ったり広めたりする。それを組織ではなく個人としてやりたいんだ、自分は」
ということ。
もし組織でやるとしても、その意思決定に深く関わるレベルに自分がいないと、心からのモチベーションが湧かない人間なのだ、とも。もちろん、会社にいながら空いた時間でブログを続けたりアプリ開発の勉強をして、軌道に乗ってから独立を考える…という方が断然堅実でしょう。
それはわかっているのですが、早く自分のやりたいことにフルタイム使ってみたくなったんだからしかたない。
それに、会社にいると弱い自分はやっぱり甘えて、仕事が忙しいことをどこかで言い訳にしてしまうのです。
これだけ忙しい仕事をしながら空き時間でやってるんだから、これでもまあ十分やってるよな、と。
仕事さえ続けていれば、一定の収入も約束されているわけで。
これではダメだと思うのです。
戸愚呂風に言うと
「今のおまえに足りないものがある 危機感だ」
という状態。
会社を辞めてしまえばそんな言い訳はできないし、どちらにしろ定収入がなくなるので四の五の言っていられなくなります。
貯金が無くなってしまう前に、生計を立てる方法を考えなければ食いっぱぐれるわけですから。…といろいろ書きましたが、もっと簡単に言えば、たったひとつ。たったひとつの単純(シンプル)な答えです。
「そっちの方が楽しそうだから」
うーん、懐かしい。もう4年近く前になります。
当ブログを知っている方にお会いしたとき「あの会社をやめたときの記事が一番印象に残ってます!」と言ってもらえる記事でもあります。
なぜ独立するという決断に至ったのか、まとめると以下のような感じでしょうか。
・元々会社に属するのに向かない、個人で意思決定してやっていきたいタイプだった
(仲の良い高校時代の友人たちには就職時「お前が大企業?ありえん!」と言われていたし、実際その通りになった)
・人生楽しんだもん勝ち、的なポリシーも元々あった
・このまま悶々としたままサラリーマン生活を続けるリスクより、生活が不安定になるリスクを取った
さらに明かしておくと、当時のブログからの収入は月10万(それまでの最高で20万)程度だったので、見切り発車も甚だしい。
この裏には、
・節約すれば2年くらい暮らせそうな貯金あり
・独身なのでどうとでも動けるし、生活レベルを変えれば支出の調整が可能
・両親が健在なので、全くダメなら実家帰れば生きてはいける
・オレが食いっぱぐれるはずがない、というカラ自信
という要素もありました。
特に独身だったこと(今もだけど)はかなり大きな要素だったなと思います。実は退職のちょっと前に結婚するかもなタイミングがあったのですが、そこでしなかったことで大きく人生変わったなあ、と。
妻や子供がいたら、この決断はしなかったかもしれません。
最もわかりやすいリスク「不安定な収入」を受け入れられるか?
私の場合は見切り発車でたまたま運良く今のところうまくいっています。
ですが、「じゃあ私も!」と考えるのは頼むからやめていただきたい。自分を棚に上げて言いますが。
『サラリーマンはオワコンですよ。みんなブロガーになれば?』なんて無責任なことは私は言えません。他人の人生に責任取れません。
まず、リスクについて把握しておきましょう。
日々変わる収益をチェックしつつ、何らかの原因で急落したり急上昇したりに一喜一憂したり、調子がよくないときは対策を打ったり。
だいぶマシにはなってきましたが、収入面において気が休まらないというのはあるかもしれません。
ブラックなSEOやコンテンツのパクリなど怪しいことは一切やっていませんが、それでもアルゴリズム変更で無常にも切り捨てられる可能性がないとはいえません。
Webからの収入・集客で生きていくことは、Googleに生殺与奪の権利を握られているのとほぼ同義なのです。
例えばブログだと上記のようなリスクがありますし、ブログに限らずフリーになるということは「不安定さを受け入れる」ということです。それができますか?
自分のアタマで考えられる人じゃないと、フリーは向いてない
「フリー(プロ?)ブロガーの人が自由に生きている感じがして、それに憧れる」という向きには、「賭博黙示録カイジ」の利根川の言葉を送りましょう。
大人は質問に答えたりしない それが基本だ
(中略)
無論中には 答える大人もいる
しかしそれは答える側にとって 都合のいい内容だからそうしてるのであって
そんなものを信用するってことは つまりのせられているってことだ
上記は極端な話ですが、人のウマい話を鵜呑みにせず疑ってみる視点は必要だと思います。
私は当記事で質問になるべく真摯にわかりやすく答えているつもりですが、もしかしたら私にとって都合のいい内容だからそうしているのかも?
表に出せない話だって、悪いことも良いこともそりゃありますよ。
現状への不満から儲け話に簡単に乗せられてしまうような、自分のアタマで考える力のない人に対して、独立することは絶対におすすめできません。
全ての原因を自らに帰すことができるか
「会社が悪い」「上司が悪い」と今の状況を外的要因のせいにして行動を起こさない人も(ブログに限らず)フリーになるのは向きません。会社の看板や福利厚生なんてありませんよ。
逆に、会社を徹底的に利用してやろうくらい考えられる人は向いてるかも。
回答(責任を持って答える場合)
話を戻して質問への回答を。
私がフリーになったときの条件としては、「多少の貯金と実家がありかつ妻も子もいなかったこともあり、収入をうまく得られなくてもどうにか生活できるアテがあった」「会社を辞め独立するより、残る方がリスクが高いと考えた」。
今考えると、かなり危ない橋だったなと思います。。。
今現在の私であれば、「人に流されない自分の軸、自分で考える頭を持っている」「収入の見当がついている、もしくは不安定さに対する自分と家族の覚悟がある」ことが重要だとアドバイスするでしょうか。
回答(無責任に言い放つ場合)
いうても一度しかない人生なわけですから、諸々障害があるにせよ「フリーになった方が絶対楽しい、今より良くなる、後悔しない」と信じられるのであれば、見切り発車でも独立しちゃえば良いのでは?
もちろん、家族がいるならちゃんと納得してもらってからの話だとは思いますが。
見切り発車でうまくいく人もいれば、足場を固めてもうまくいかなかったりタイミングを逃す人もいるわけで。本当にやりたきゃ条件なんか気にせず今すぐやればいいんですよ。後は野となれ山となれ。
逆に迷うくらいであればやめた方がいいのでは。
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