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【埼玉】

七夕行事で日中友好 住民融和へ大学生団体企画

 中国人住民が二千人以上住むとされる川口市の都市再生機構(UR)の「川口芝園団地」で二十二、二十三日の両日、日中共通の行事である「七夕」を通して住民同士の交流を深めようというイベントが開かれる。企画したのは大学生のボランティア団体で「多文化共生の暮らしをつくるきっかけになれば」と話している。

 芝園団地はアジア人が多く働く池袋からアクセスが良いことから、近年は外国人入居者が急増。

 一方で団地内には最近、中国人を中傷するような落書きが目立つようになっていた。

 このため、日本人住民の呼び掛けに応えた県内と都内の大学生がボランティア団体「芝園かけはしプロジェクト」を作り、住民同士の融和を図っている。今年四月には、落書きを消すイベントを開いた。

 今回は、団地自治会の夏祭りに合わせて七夕イベントを開く。短冊二百枚に願い事を書いてもらい、ササに飾ったり、ペットボトルを使ったランタンづくりなどを行う。中国人住民に通訳を協力してもらい、七夕の紙芝居を子どもたちに読み聞かせるという。

 担当する川越市の文京学院大三年加藤倭(わ)子さん(20)は「少しずつ日中双方の住民の歩み寄りが進めば」と話している。 (大村歩)

 

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