トップページ社会ニュース一覧関西大学第一高校 9割近くが“話し合いで合格”
ニュース詳細

関西大学第一高校 9割近くが“話し合いで合格”
8月20日 18時18分

関西大学第一高校 9割近くが“話し合いで合格”
k10010196531_201508201825_201508201833.mp4
大阪・吹田市にある「関西大学第一高校」のことしの入学試験で、9割近くの合格者が、高校と中学校側との事前の話し合いで合格の見通しを伝えられた生徒だったことが大阪府への取材で分かりました。当日の筆記試験で合格者より高い点数をとっても不合格となったケースもあり、府では選抜基準の説明が不十分だとして高校に対し改善を指導しました。
大阪府によりますと、「関西大学第一高校」ではことし春の入学試験を巡り、筆記試験の1か月から2か月ほど前に、中学校の進路指導担当者との間で「受験相談」と呼ばれる話し合いを行い、中学校側から示された生徒の成績などを基に合否の見通しを伝えました。
この「受験相談」で合格の見通しを伝えられた生徒119人は、その後、筆記試験を経て全員が合格したということです。内部進学者などを除いた全体の合格者は135人で、88%余りが「受験相談」を経た生徒だったことになります。
一方で、当日の筆記試験では、47人の生徒が受験相談を経て合格した生徒よりも高い点数を取ったにもかかわらず、不合格となりました。中には500点満点のうち合格者の最低点より79点高い点数をとった生徒が不合格になったケースもあったということです。
高校では入試要項などを通じて、選抜にあたっては中学3年間の活動実績なども考慮するとしていますが、どの程度影響するのかは明らかにしていません。
大阪府私学・大学課は「選抜基準についての説明が不十分だ」として、ことし5月、高校に対し改善を図るよう指導しました。
府に対し学校側は「指導に従い、来年の入試からは誤解を招かないよう透明化を図る」と話しているということです。

関西大学第一高校の橋本定樹校長は「合否判定は筆記試験の点数だけで行っているわけではない。しかし、受験生にとっては分かりづらい部分があったので、すでに来年度の学校案内を改訂した。今後さらに透明性を高めたい」とコメントしています。

関連ニュース

k10010196531000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ