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【武藤氏離党届】自民、政権運営への影響懸念 早期の火消し図る 野党さらに攻勢

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【武藤氏離党届】
自民、政権運営への影響懸念 早期の火消し図る 野党さらに攻勢

武藤貴也衆院議員の離党届を受け、記者団の質問に答える谷垣禎一幹事長=19日午後、東京・永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)

 週刊文春の金銭トラブル報道で武藤貴也衆院議員(滋賀4区)が19日に自民党に離党届を提出したが、安全保障関連法案の今国会成立を目指す安倍晋三政権を支える自民党としては、政権へのダメージを最小限に食い止めたいという思惑がにじむ。ただ、武藤氏については、安保関連法案に反対する学生らのデモを批判するツイッターの投稿をめぐっても野党が反発しており、今後の政権運営に影を落とすことになりかねない。

 「残念なことだ。ご自身がきちんと説明していただかないといけない」

 谷垣禎一幹事長は武藤氏の離党届提出を受け、党本部で記者団にこう述べ、突き放した。その上で、参院で審議中の安保関連法案への影響については「計り難いところがある」と懸念を示し、「われわれとしては法案の趣旨を丁寧に説明するという努力を、これまで以上にするということだ」と強調した。

 官邸筋も「説明できないのだから(離党は)しょうがない」と切り捨てた。

 安保関連法案をめぐっては、6月に自民党若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」で、批判的な報道機関に圧力をかけるような議論があり、野党が激しく批判した。7月には礒崎陽輔首相補佐官が地元・大分市での講演で安保関連法案に関し、法的安定性確保を軽視していると受け取られる発言が波紋を呼んだ。野党側は一斉に反発し、安保関連法制の審議に遅れが出ているとともに、政権運営にも影響が出始めている。

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