しかし、もう一つ、ファンの間で大きな話題を集めたことがあるんです! それはこのアルバムのジャケットに、ドリカムの元メンバー・西川隆弘らしき人が写っていること。
ジャケットの左上にいる緑色の服を着た男性がその西川らしき人です。
しかし、昔のドリカムを見てきた人ではないと、3人だったと言われてもピンとこないですよね。「ドリカムは2人組」という印象が強いです。
元々ドリカムは、ベースの中村正人とヴォーカルの吉田美和、キーボードの西川隆宏の3人組として1989年にデビューしました。日本の音楽界を代表するグループとして活躍を続け、「男2人、女1人」の編成はその後に続いたMy Little Loverやいきものがかりの走りともいえるでしょう。
【ドリカムから突然の脱退】
転機が訪れたのは2002年3月。順調な活動に見えましたが、突然として西川隆宏がDREAMS COME TRUEから脱退します。
公式な理由は「デビュー13周年を機に、西川隆宏が自分自身の音楽と生き方を追求する」という、いわば"音楽の方向性の違い"のためでした。しかし、これは不可解で、週刊誌には「吉田と中村の2人がほとんどを作詞作曲しており、西川は必要なかった」、「スキャンダルが発覚する前に切り捨てられたのでは」などと書かれていたのを覚えています。
【覚せい剤による2度の逮捕】
しかし、このような週刊誌の見立てはあながち間違っていなかったのではと思う出来事が起きてしまいました。
独立した2002年の10月、実兄と仕事の話をめぐってトラブルになり、その場にいた兄の妻に暴行して逮捕。この件では不起訴も、拘留中の尿検査で覚せい剤反応が出たため、覚せい剤取締法違反(使用)で再逮捕に。
これらのことから、ドリカムから西川が脱退したのは、覚せい剤使用を他メンバーが知ったことが原因ではないかとも言われています。
そして、この覚せい剤使用の件の裁判で懲役1年6か月(執行猶予3年)の有罪判決を受けた後、札幌のクラブでDJ活動するも、2006年2月には再び覚せい剤所持で逮捕されてしまいます。このとき覚せい剤で逮捕されるのは2度目ということもあり、懲役1年6か月の実刑判決を受け服役しました。…