公然わいせつ:「ウルトラ警察隊」の処分公表せず 福島

毎日新聞 2015年08月15日 20時54分

 東日本大震災の津波による行方不明者の捜索活動や仮設住宅の見回りなどを担う「ウルトラ警察隊」として千葉県警から福島県警に出向中の男性巡査長が公然わいせつ容疑で書類送検され、罰金10万円の略式命令を受けていたことが14日、福島県警への取材で分かった。県警は処分を公表していなかった。

 県警監察課によると、巡査長は昨年9月の勤務時間外の日中、県内の建物のエレベーター前で、エレベーターに乗っていた面識のない女性に対し、ドアが閉まる直前に下半身を露出させた。女性から県警に通報があり発覚。巡査長は調べに対し事実を認めたという。

 県警は今年2月に巡査長を書類送検し、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。巡査長は依願退職し、その後略式起訴され、罰金10万円の略式命令を受けた。

 監察課は処分を公表しなかった理由について「勤務時間外の行為で福島県警の公表基準に達しておらず、被害者も公表を希望しなかったため」と説明。今回の不祥事については「誠に遺憾。再発防止を徹底したい」としている。【宮崎稔樹】

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