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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

躁という精神状態の何が怖いのか



久々に、自分でも「やばい」と思うほどの躁状態になったので、医師からも「とんぷくで、本当に困った時に」と言われてるキツめの薬で押さえ込んだ。

 

躁うつ病はハイテンションな躁、ふさぎ込みがちな鬱を行ったり来たりする病気なので、躁うつ病気分障害の中の1つであえる。また、医者が躁うつ病のことを言い表す際には(気分の上と下の「双極」があることから)双極性障害と呼ぶ。

 

だが、病気に悩んで病院に駆け込む時・自分が精神疾患だと気づく時は躁状態よりもむしろうつ状態が酷い時のことが多い。

躁状態はどちらかというと体自体は元気だし、気分も前向きなことが多いから自分が病気だと気づかないもの。

あまりにも調子が良すぎて躁うつ病患者本人でさえ躁うつ病が治ったとさえ大騒ぎする人もいるほど自分が病気だと気づきにくい。

 

僕自身、躁うつ病抑うつ状態が酷くて動けなかった時期には「躁状態の方が動けるから楽」「うつ状態がひどいと動けないし、頭も痛いから辛い」とブログに書いたこともある。

しかし、躁うつ病は良くなってくるとむしろ躁の方が辛い。

 

今回は自分が体験した躁状態の怖さについて書く。

 湯水のように体力とアイデアが浮かぶ…ような気がする

「冷静に考えたら、ここ数日全然寝られてない。」

「疲れてないわけじゃないけど、2〜3時間寝たらテキパキ動いてた」

 

一昨日ぐらいだったか、自分の体が「動けすぎる」ことに気づいた。

また、繊細な作業を嫌がったり、気分が大きくなって「(丁寧な確認もせず)これでイケる」と思うようにもなっていた。ブログの仕上げ、お金の計算など身の回りの繊細に管理しないといけないものがズボラになっていることにも気づいた。

 

いや、仕上げもお金の計算もやるにはやっていた。

ただ、多少のミスやもっと考えてもいいところで「なんとかなる」と普段よりもゆるゆるの判断をしていた。

 

自分が「ブレーキ」として用意している習慣・時間が僕自身の判断がズボラすぎて全然機能してないぞ…気づいたので状況を整理してみることにした。

 

躁状態の自分に起こっていること

・とにかく眠れない。寝る時間自体は予定に組み込んでいるのに眠れない。

・眠れないくせに元気で、家事や片付けはかなりできている。積極的にでかけてる。

・ただ、お金や文章など数字・文字に向かうときに作業が雑になる。

・そういえば、最近人に会った時も会いに行く元気はあったが、あまりにも疲れすぎてその人との会話が頭に入ってない/僕も僕でその場のテンションでよくわからない話をしてる…というシーンがあったような。

・自分が話してる内容でいえば…本来なら深夜にしか書かないようなゲスな話をここ最近は朝から楽しそうに書いているなぁ…。

 

…わかりやすく言えば「あんまり寝られていないから四六時中深夜のテンション。繊細な作業がダメダメ。その代わりに深夜のテンションで朝から動いてるから元気そうでアクティブな感じに周りからは見える」のが躁状態だ!

 

自分が精神疾患だと気づかないとき、ふさぎ込みがちな時期にはついつい「調子がいい」「うつが治った」と歓迎しがちだが、深夜のテンションで一週間動いてたら人はどうなるかな?

 

見落としていたことが原因で信用を失ったり、準備や確認がおろそかで大きな失敗をしたり…いやいや、流石に深夜のテンションで居続けると人間が精神的に疲れてくる。

 

気づいてなんとかしようと最初は普段の薬から変えず、自力で体調を整えようとしてみる。

 

ところが、意識して寝つくもやはり疲れは取れない。

いや「取れた」と思い込んで起き上がるも数時間後にまた眠たくなる。その繰り返し。

 

深夜のテンションで友達と電話したあと、あるいは徹夜で騒いだあとに思ったより寝られないことがないだろうか?その状態が何日も何日も続いてやがては自分の体内時計をずらし、元気さえそぎ落としていくのだが…疲れた時に寝られないか、死んだように眠るかで体がいうことを聞かなくなる。

 

躁状態の怖さとは「自分がハンドルをとっているつもりの車がスピードを出しすぎるあまり、道路が滑りすぎるあまり自分の力で車を止めるブレーキが効かなくなっていく」という事態が自分の体に起こってしまうことである。

 

しかも、調子がいいから気づかない・気づいたとして気分がいい間、自分の周りで素早く物が動いている間は自分で歯止めをかけようとできないからなおさらたちが悪いのだ。

 

気づき始めた時に、「ぐっすり寝られるように」時間を取ったり、疲れるようにスケジュールを組んで大惨事にならないようにゆるやかに余裕を持って自分のテンションを落としていく。

…これを怠るとズルズルと体が酷い状態に持っていかれるので、自分が「躁状態だ」と気づいたら1日潰れてでもよく寝る・寝られるようにいい意味で疲れる方法を考えておく必要がある。

 

躁のほうが難しい理由

うつ状態が強い時期は体が動かないこと、動かないことで何もできないことが躁うつ病の辛さだったが、治ってくる・うつ状態の弊害が少なくなってくると「躁」の方が恐ろしい。

 

・周りからは調子がよく見えるから「自分で気づかないと止められない」。

・下手をすれば、周りが躁状態であることを歓迎して、自分の状態に戻すことができない。(ブラック企業の中には社員が躁状態か、躁だと診断されてもおかしくないほどハイテンションな人ばかりであることもあるため、自分がおかしいのか他人がおかしいのかが区別がつかないこともある)

・気づいたとして、休養できる時間、病気を治すために休める時間がない人は躁状態に陥っても措置が取れないため、働いてる人(ワーカホリック)泣かせな精神疾患でもある。…うつ状態ならまだ頭痛や体調不良を休む言い訳にできるが、躁状態は元気すぎるから休む言い訳にもできないし、家でじっとしているのも難しい精神状態。

 

かくいう私も躁状態がひどく、その措置が遅れたこと・無視してしまったことで取り返しがつかないほど酷い躁うつ病に陥ってしまった。

躁状態の高いテンションでブラック企業の厳しい勤務を乗り切ろうとしてた時期があり、それが病気だと気付かなかった。自分の精神や注意散漫なさまが日に日にひどくなり、会社をやめてから何日も寝込むはめになった…というのを覚えてる。

 

また、一度躁状態になったあとに措置が遅れると、行きすぎた躁状態躁状態でも辛いほどの無茶を経験した脳は体にブレーキを強くかけてしまう。これがうつ状態を酷くする原因になり、ブラックではなかった普通の仕事さえ辛く感じる日々が続いた。

私が病院に駆け込む直前には普通の生活でさえ頭痛がし、眠気がし、体が本来持ってる体力よりもうつ状態の脳が体に強いブレーキをかけて体がうまく動かなくしていた。

 

一度、心と体・脳や自分の認識がズレる(ズレを直さないまま放置しておく)とドンドン悪くなる。悪くなりそうな予兆を無視し続ければ、脳は体や自分の意思とは無関係にブレーキをかけようとし、最低限のうごきすらままならなくなる。頭も体も動けなくなっていく。

 

躁うつ病うつ病を酷くするのは自分の体に起きてる無茶や危険信号を無視してしまうことだ!その場を乗り切るために自分のおかしいところに気づかない・無視してしまえばその後に必ず脳と体が拒絶反応を起こす!

よしんばその場しのぎができたとしても、テンションだけでズボラになった精神状態だ。仕事が評価につながらないことだってたくさんある。

 

だから、体がおかしいと思った時…特に「おかしいほど動けている時」は自分の実力や調子の良さ以外にも「躁状態・深夜のテンションが振り切ってハイになってる」と考えるようにする癖をつけるべきだ。

 

周りは気づいてくれない。自分で治すしかない。

自分で治すために、自分で睡眠や判断に「いつもと違うところ」がないか調子が良すぎても、他人に調子がいいことを持ち上げられても疑う癖をつける必要がある。

そうでないと、体が自分の管理を超えて勝手に動いていく時に止められなくなるから。

 

 よくわかる双極性障害(躁うつ病) (セレクトBOOKS)

 この本が躁うつ病や関連するうつ病についての説明がわかりやすかったので良かったらどうぞ。

 

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