大阪会議:維新と自民が議題設定で対立 初会合紛糾 

毎日新聞 2015年07月24日 13時15分(最終更新 07月24日 15時45分)

第1回大阪戦略調整会議で発言する橋下徹大阪市長(手前)と話を聞く松井一郎大阪府知事(左)=大阪市中央区で2015年7月24日、大西岳彦撮影
第1回大阪戦略調整会議で発言する橋下徹大阪市長(手前)と話を聞く松井一郎大阪府知事(左)=大阪市中央区で2015年7月24日、大西岳彦撮影

 大阪府と大阪・堺両政令市の二重行政解消などを協議する「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の初会合が24日、大阪市内で開かれた。住民投票で否決された「大阪都構想」の対案として設置されたが、議題設定などを巡り大阪維新の会、自民の見解が対立。規約案の内容など入り口の議論で紛糾し、決まらないまま終了した。8月上旬にも次回会合を開く方針。

 松井一郎府知事や橋下徹大阪市長、竹山修身堺市長と欠席の3人を除く議員24人が出席。会長に府議会の今井豊議長(維新)、副会長に大阪市議会の木下吉信副議長(自民)を選んだ。

 会議の規約や運営方法についても話し合われたが、橋下氏らは「大阪会議の目的を『都構想の対案』と規約に明記すべきだ」「議事進行、議題整理の方法を明確に」などと注文をつけ、自民側は「明記の必要はない」と応じた。自民の花谷充愉府議は「(維新は)会議をぐちゃぐちゃにするために来ているのか」と気色ばみ、橋下氏が設置条例は違法として「再議(拒否権)の行使を検討する」との考えを示すなど、2時間以上にわたり激しい応酬が続いた。最後に「都構想の対案」と規約に盛り込むか採決が行われたが、賛否とも議決の条件である過半数に達しなかった。

 終了後、橋下氏は「みんながばらばらなことを考えており、一丸となって前に進む会議でないと分かった」と述べ、花谷府議は「橋下氏らがスムーズな運営を邪魔したのは非常に残念」と話した。【平川哲也、山下貴史、松井聡】

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