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» 2015年07月24日 10時30分 UPDATE

まだ慌てる時間じゃない?:「Windows 10」の無料アップグレードをあえて阻止するという選択肢

アプリの動作確認などが完了してからWindows 10を導入したいユーザーへ。

[ITmedia]

 日本マイクロソフトのWindowsテクニカルサポート公式ブログ「Ask CORE」にて、Windows Updateから「Windows 10」への無料アップグレードを抑止する方法が紹介されている。

 Windows 7(SP1)/8.1 Updateのユーザーは7月29日から1年間、Windows 10のアップグレードが無料で提供されるが、ビジネスユースを中心にアプリケーションの動作確認など管理上の懸念事項をクリアにしてから導入したいといった要望もあるだろう。そうした場合、次の手順でWindows UpdateからのWindows 10アップグレードをブロックできる。

tm_1407_win10update_01.jpg Windows 7(SP1)/8.1 Updateでは、通知領域のWindowsロゴアイコンもしくは、Windows UpdateからWindows 10の無料アップグレードを予約できる。 Windows Updateで更新プログラム「KB3035583」をインストールすると、これらの予約機能が追加される仕組みだ

グループポリシーからブロックする方法

 まず、Windows 10のアップグレードを行いたくないPCに、OS別に用意された以下の更新プログラムをインストールする。

  • Windows 7用の更新プログラム → 「KB3065987
  • Windows 8.1用の更新プログラム → 「KB3065988

 次に「Windows」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、「gpedit.msc」と入力して「OK」をクリックすると、「ローカル グループ ポリシー エディター」が立ち上がる。

 このウィンドウの左ペインにあるツリーを「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「Windows Update」とたどり、右ペインの項目「Turn off the upgrade to latest version of Windows Update」をダブルクリックで開き、値を「有効」に変更すれば作業は完了だ。

tm_1407_win10update_02.jpg 「ローカル グループ ポリシー エディター」を起動し、左ペインにあるツリーを「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「Windows Update」とたどる
tm_1407_win10update_03.jpg 右ペインの項目「Turn off the upgrade to latest version of Windows Update」をダブルクリックで開き、値を「有効」に変更する

レジストリからブロックする方法

 上記のポリシー設定は、レジストリの編集によっても行える。「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力して「OK」を押すと、「ユーザーアカウント制御」のダイアログが表示されるので「はい」をクリックする。

 「レジストリ エディター」が起動するので、以下の値を設定する。

  • キー HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
  • 名前 DisableOSUpgrade
  • 種類 REG_DWORD
  • 値 1
tm_1407_win10update_04.jpg 「レジストリ エディター」での設定も可能だ

 このレジストリをコマンドラインで適用する場合は、以下の「reg」から「/f」までを管理者権限のコマンドプロンプトで実施すればよい。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /v "DisableOSUpgrade" /t REG_DWORD /d 00000001 /f


 レジストリ編集のミスはOSの重大な動作不良を引き起こしかねないため、不慣れなユーザーはグループポリシーから設定したほうが無難だ。

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Windows | Windows Update | Windows 10 | OS | Microsoft


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