ワシントン=杉山正、イスタンブール=春日芳晃
2015年7月24日12時56分
過激派組織「イスラム国(IS)」への空爆作戦を巡り、米メディアなどは23日、オバマ米大統領とトルコのエルドアン大統領が、米軍主導の有志連合がトルコ南部インジルリク空軍基地を使用することで最終合意したと伝えた。24日早朝にはトルコ軍のF16戦闘機がシリア領内のIS関連施設3カ所を空爆。対IS攻撃に慎重姿勢を取ってきたトルコが政策を転換したとみられる。
米紙ニューヨーク・タイムズは米政府高官の話として、両大統領が22日の電話会談で同基地を米軍が使用することで合意したと伝えた。アーネスト米大統領報道官は23日、「(ISの)脅威に対抗するために(両大統領が)協力を深めることを合意した」と述べた。ホワイトハウスは22日、両大統領の電話会談を発表したが基地使用の合意については触れていない。
米国は同基地の使用許可を繰り返し求めてきたが、シリアのアサド政権打倒を優先するトルコは拒んできた。トルコはISが勢力を広げるシリア、イラクと国境を接し、対IS攻撃で米国と連携すれば国内で報復テロが起きる可能性が高まるという事情もあった。
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