水路や小規模河川に…無許可橋、京都市内に3200カ所
京都市は23日、市内の小規模河川や水路に無許可で架けられた橋が約3200カ所あることを明らかにした。許可を受けている橋の1・8倍で、市に支払う占用料も納めていない。市は設置者に許可を得るよう働きかけ、今後6年間で無許可橋をなくす方針。
無許可橋は住民や店舗などの所有者が、家や駐車場への出入り口を確保するために設けているケースが大半で、長さ3メートル以下が多い。本来、架橋の際には市の許可と占用料(1平方メートル当たり年間750円)が必要という。
許可を受けている市民から「不公平だ」との不満が多く寄せられ、市は徴収強化を決定した。無許可橋の全廃を目指す取り組みは、政令市で初めてという。
無許可橋が多い理由について、市建設局は「そもそも許可や料金が必要だと知らない市民が多い」とみる。本年度は市内2地区(100カ所)をモデル地区に設定した上で集中的に設置者を訪問し、許可申請の提出を求め、料金を徴収する。来年度から本格的に市内全域で徴収を徹底する。
市が管理する水路と1級、2級河川などを除いた小規模河川の総延長計約1600キロを対象に、昨年度まで2年間かけて調査した。架橋されていた約4900カ所のうち、許可を受けていたのは約1700カ所だった。
【 2015年07月23日 22時10分 】