台湾:ドローンが超高層ビルに衝突 中国人観光客が操縦

毎日新聞 2015年07月23日 20時04分(最終更新 07月23日 20時33分)

 【台北・鈴木玲子】台北市の観光地区にある超高層ビル「台北101」の周辺で21日、中国人観光客の男性(30)が操縦していたドローンがビルに衝突し、墜落した。ドローンの墜落事故は同ビル周辺で6月15、20日にも発生し、台湾高速鉄道の軌道や松山空港の滑走路付近でも相次いでいる。台湾にはドローンの運航ルールがないため、交通部(交通省)などはルール策定の検討を含め、対応を協議する。

 台湾メディアによると、中国人男性は21日、カメラ搭載のドローンを同ビル近くの公園から飛ばして風景を撮影していた。ドローンはビル35階付近の窓ガラスに激突し、植え込みに墜落した。カメラで撮影していた映像がネットに流れたため、交通部民用航空局と警察は22日、男性を事情聴取した。

 台湾の民用航空法では、空港近くで航空機の運航に支障を与える恐れのある物体を規制の高さを超えて飛ばしていた場合、30万〜150万台湾ドル(約120万〜600万円)の罰金が科せられる。男性は規制の高さ60メートルを大幅に超えて飛ばしていた。

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