新国立だけじゃない 安藤忠雄氏は過去にも「工費爆騰」の前歴
莫大に膨らんだ工事費用に怒りが噴出している新国立競技場。“元凶”といわれているのが、デザインを決めた建築家の安藤忠雄氏(73)だ。その安藤氏には工費高騰の“前科”があった。18年に完成予定のJR熊本駅駅舎の建て替えである。
熊本駅の駅舎は11年春の九州新幹線開業に合わせ、建て替えが決定。事業主体の熊本県は07年、5億6000万円の費用を想定していた。ところが、県が改めて安藤氏のデザインを基に費用を算出し直したところ、約6倍の30億円になったのだ。あまりの予算オーバーに熊本県議会などで大問題に。その後は調整を進め、最終的に費用を24億円まで圧縮したというが、それでも当初の試算より5倍近い額だ。
どうやら、安藤氏は予算に合わせて設計するという感覚が乏しいようだ。
熊本駅を例にとれば、今後、新国立の予算も5000億〜6000億円に膨らんでもおかしくはない。
「安藤氏は『何でこんなに増えてるのか、分からへんねん』と話しているそうですが、専門家ならあり得ないことです。デザインを決める時、費用の面も考えるのは当然のこと。安藤氏ほどの重鎮になると、周囲に間違いを指摘する人がいないのも問題です。建築家の9割くらいの人が『バカなことをやっている』と思っているが、なかなか声を上げないんです」(建築ジャーナリスト)
かつて、安藤氏に対して「仕事がないから石原(慎太郎)の周りをウロウロしている」と断じた人物がいた。07年に亡くなった世界的な建築家・黒川紀章氏だ。安藤氏が設計した表参道ヒルズについても「誰も人が来ないでしょう」と批判していた。こうした手厳しい師匠もいなくなり、“裸の王様”となってしまったのが安藤氏なのかもしれない。
16日、会見を開く予定だが、何を語るのか。
熊本駅の駅舎は11年春の九州新幹線開業に合わせ、建て替えが決定。事業主体の熊本県は07年、5億6000万円の費用を想定していた。ところが、県が改めて安藤氏のデザインを基に費用を算出し直したところ、約6倍の30億円になったのだ。あまりの予算オーバーに熊本県議会などで大問題に。その後は調整を進め、最終的に費用を24億円まで圧縮したというが、それでも当初の試算より5倍近い額だ。
どうやら、安藤氏は予算に合わせて設計するという感覚が乏しいようだ。
熊本駅を例にとれば、今後、新国立の予算も5000億〜6000億円に膨らんでもおかしくはない。
「安藤氏は『何でこんなに増えてるのか、分からへんねん』と話しているそうですが、専門家ならあり得ないことです。デザインを決める時、費用の面も考えるのは当然のこと。安藤氏ほどの重鎮になると、周囲に間違いを指摘する人がいないのも問題です。建築家の9割くらいの人が『バカなことをやっている』と思っているが、なかなか声を上げないんです」(建築ジャーナリスト)
かつて、安藤氏に対して「仕事がないから石原(慎太郎)の周りをウロウロしている」と断じた人物がいた。07年に亡くなった世界的な建築家・黒川紀章氏だ。安藤氏が設計した表参道ヒルズについても「誰も人が来ないでしょう」と批判していた。こうした手厳しい師匠もいなくなり、“裸の王様”となってしまったのが安藤氏なのかもしれない。
16日、会見を開く予定だが、何を語るのか。