ECBのギリシャ流動性支援、20日の国債償還不履行なら停止も

2015年 07月 14日 10:19 JST
 
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[フランクフルト 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は13日、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)の上限を現行水準に据え置くことを決めたが、20日に期限が迫るECB保有のギリシャ国債の償還が滞った場合、ELAが継続される可能性は低い。

ギリシャは20日までにECBに約35億ユーロ(38億7000万ドル)を償還する必要がある。そのためにはチプラス首相がユーロ圏首脳と合意した厳しい改革案について議会の支持を取り付け、支援協議にこぎ着けることが不可欠となる。

ユーロ圏のある中央銀行当局者は「ギリシャ議会は無条件で従うよう求められている。15日までに(改革案の法制化が)できなければ、状況は厳しくなるだろう」と指摘した。

関係筋によると、ECBは15日夜にELAについてあらためて協議する見通し。

ギリシャの銀行は現行上限890億ユーロのELAによってかろうじて存続しており、ELAなしでは直ちに破綻しギリシャ危機は一段と悪化することになる。

ドイツ連銀の関係筋によると、同連銀はギリシャがECBに返済できなかった場合、20日を越えてELAを継続することに反対している。ギリシャがECBへの返済でデフォルト(債務不履行)となった場合に資金提供を継続することは加盟国への直接融資を禁じる中銀の規則に違反するとの考えが背景にある。

一方、ギリシャの銀行は通常の業務を再開するのに現行のELAでは不十分だとして、ECBがELAを拡大することに期待を寄せている。

あるギリシャの銀行関係者は「流動性をまったく供給しないというのは非常に極端な話のようだ。今後数日間、銀行システムを存続させるための措置が取られるだろう」と語った。


 
 
 

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 7月13日、ECB保有のギリシャ国債の償還が20日に迫るなか、返済が滞った場合、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援が継続される可能性は低い。写真はギリシャ議会前に集まった群衆。5日撮影(2015年 ロイター/Marko Djurica)

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