プラズマシールドの特許を取得したことで知られる米Boeingが、今度はレーザー核融合ジェットエンジンの特許を取ったことが明らかになったという。
特許は今年6月30日付けで取得された。この特許を動画で紹介しているPatentYogiによると、このエンジンでは重水素のペレットにレーザーを照射することで熱による核融合反応を起こし、そのエネルギーによって推進力を得るという。これだけでは終わらず、核融合で放出された中性子を利用してウランの核分裂を促し、その熱を使ってタービンを回して発電し、レーザー照射に使うのだという。
レーザー核融合自体は発電用途などに向けて研究されており、浜松ホトニクスのWebサイトによると、ポリタンク1本分の海水(重水素約0.6グラム)から石油ポリタンク250本分のエネルギーを取り出すことができ、二酸化炭素も排出しないクリーンなエネルギーだとしている。ただ、飛行機のエンジンとして積み込むにはまだまだハードルが高そうだ。
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