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磐田FWジェイ 自ら希望し被災地訪問「他の外国人選手も来てほしい」

気仙小仮設グラウンドの横に名前入りのテーブル&椅子セットを寄贈したFWジェイ
気仙小仮設グラウンド(奥)の横に名前入りのテーブル&椅子セットを寄贈したFWジェイ
Photo By スポニチ

 J2磐田の元イングランド代表FWジェイ・ボスロイド(33)が13日、東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市を訪れた。3月8日北九州戦のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)で獲得した賞金10万円を被災地に寄付しており、今回は自ら訪問を希望。MOMの賞金で寄贈したテーブル&椅子セットが置かれる同市・気仙小学校の仮設グラウンドなどを巡り歩いた。

 かつて、そこには12軒の家が立っていた。水田が広がっていた。全てを失い、水産工場から流れついた魚の腐敗臭が立ち込めていた大地には今、サッカーコート2面分の青い芝が広がっている。

 気仙小の仮設グラウンドを訪れたジェイ。5月に寄贈したテーブル&椅子セットは、利用者の憩いの場として活用されている。地元の気仙杉を使った職人手作りの逸品に「非常に素晴らしい」とほほ笑んだ。

 その後は陸前高田一中を訪れ、サッカー部員26人と交流。「夢を実現できるように頑張ってほしい」と伝えた。市役所を訪問後、かつての市街地へ。海岸沿いに残る5階建てのアパート。4階の窓ガラスがない廃虚を、静かに写真に収めた。

 「自分が行ったことは、本当に、本当にわずかで、どのくらいにもならない。だけど、こういう機会をご縁として頂けたことをうれしく思う」

 東日本大震災のニュースは、当時いた母国・英国でも報道された。「愛する家族を失ったり財産を失ったりした悲劇は、自分も妻も心に残っていた」という。前日12日夜にアウェー栃木戦を終えたばかりのハードな日程の中でも、被災地を訪れたかった。「この自分の目で状況を見たかった」からだ。

 街は今、土地区画整理事業で盛り土によるかさ上げ工事が進む。「今ここに来てから、何が起こったのか、事実が分かった」。各所を訪れた後、そうつぶやいたエースは続けた。

 「日本に来た他の外国人選手もここに来て、何かを感じて与えてほしい。たとえ悲惨な日本の文化であっても、触れるべきではないかと思う。僕はまた何度も来たい。できれば(仮設)グラウンドで練習もしたい」

 旅の最後に、6月6日金沢戦のMOMの賞金も被災地復興のために寄付する意向を明かした。

[ 2015年7月14日 11:30 ]

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