会社員であれば、会社側がある程度、キャリアやそれに必要なスキルセットを示してくれます。一番分かりやすいのが肩書。最初は一般社員からスタートして、そのうちリーダーやマネージャー、課長・部長・・・と、その会社にいるうちは用意されたレールに乗っかっていればいいのですが、フリーランスになると目指すキャリアは自分で決めなければいけない。
フリーランス初期の頃の自分は、暗中模索状態でかなり遠回りをしてしまった気がするので、スキル形成についてこれからフリーランスで始めて行こうと思っている人の参考になったらいいなと思います。
書いているうちに、内容がほぼWebデザイナ視点になってしまいました・・・。
はじめに
ちなみに私の経歴はざっとこんな感じです
- 大手SIにシステムエンジニアとして新卒入社
- コンサルティング会社に転職、ビジネスコンサルとして従事
- コンサルティング会社に転職、金融系システムコンサルとして従事
- ベンチャーに転職、再びエンジニアとして従事
- フリーランス開始(Webデザイナ兼エンジニア、出産)
スキルセットについて
結論から先に書くと、異なる領域のスキルセットを持つ事は、かなり強みになります。
フリーランス初期の頃は、Webデザイン業のみでスタートしました。私の場合はデザイナとしてのキャリアが乏しかった事もありますが、一般的に日本のWebデザイナの単価は驚くほど安い。ページあたりの単価が1万円を切る事も余裕である。トップクラスのデザイナを除き、世間的な相場は想像以上に安いです。そうすると数をこなさなければ生活出来ない。
元々私はエンジニアのキャリアの方が長いので、コーディングもやるしデザインもやる、というスタイルに変更しました。そうすることで大量生産の無限ループから少し脱却し、デザインとコーディングの両方のスキルを有する人が多くないので「両方出来る人は貴重」と重宝され、仕事の幅は当初に比べて広がりました。
Webデザイナに望ましいスキルセットについては、私が書かなくても多くの人が書いているので省略しますが、一つ言えるのは、コーディングが出来ない、デザインしか出来ないデザイナなんて腐るほどいるので消耗戦必至です。
スキルの広げ方
先ほど、「デザインとコーディング両方のスキルを有する人が多くないので重宝される」と遠慮がちに書きましたが、実際私が感じる世間的な評価は、ヒエラルキーのトップクラスに近い位置にいる感覚すらあります。というのも、逆の言い方をすると両方出来る人があまりにも少ないのです。異なる領域のスキルを複数有する事がいかに武器になるか、を身を持って実感しています。
が、以前にインフラ勉強中というデザイナに出会った事があって、聞いてみたらプログラミングは(出来なくないけど)得意ではないと言っていました。それってちょっと間違ってるな、と。スキルは隣り合った領域から攻めていくのが鉄則。インフラ周りのナレッジはあるのにPGは不得意で、でもデザインは出来る…って、それを武器にした仕事の仕方ってかなり難しいわけです。デザイナなら、まずはディレクションやUI/UXに関する知識強化、その上でのPGスキルといった具合に、関係性が高い部分から手を広げる方がよほど仕事の幅が広がります。
・実務に密接に関係する分野 ↓ ・メイン業務の前後工程に関連するスキル ↓ ・全体を網羅する幅広い知識
専門性を持つ
その次の段階として、特定分野に対する造詣を深めていく。浅く広く色々知っているだけでも差別化は出来るのですが、そこにさらに特定分野での専門性が加わると最強です。カッティングエッジとまでいかなくても、自分の強みだと自信を持って言えるレベルのものが出来る事は、スキル形成の分かりやすい1つのゴールだと思います。
キャリアのバースト曲線は、
こんな感じでしょうか。
サードインパクトは…どうやったら来るんでしょうか?私も知りたい。