英国放送協会(BBC)は2日、職員1000人以上を削減すると発表した。インターネット経由で番組を視聴する人が増え、テレビの保有者が減ったことにより、受信料に相当するライセンス料(受信許可料)が来年度に当初の想定よりも1億5000万ポンド(約290億円)不足する見通しとなったための措置だ。モバイル端末などを利用して配信映像を見る傾向が強まっているのは世界的潮流。今回のBBCのリストラは、テレビ、とりわけ受信料に大きく依存する公共放送の将来が危機に直面しつつあることを物語っている。
ロイター通信などによると、BBCのトニー・ホール会長(64)は「番組やサービス内容に手をつける前に、より簡素でスリムな組織にすることが必要だ。それが財務面で直面する課題への対処でも役に立つ」と説明。管理職削減と部門統廃合のほか、人事やマーケティングなど一部部門の組織簡素化を通じて1000人超の職員削減を実施する方針を明らかにした。
現在のBBCの職員は約1万8000人で、今回の削減計画は全体の6%弱に相当する。
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