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2015年07月14日 08時50分 UPDATE

「ノームコア」 時代がジョブズに追いついた “普通がいい”ファッション新潮流 (1/3)

「究極の普通」と訳されたニューヨーク発のファッション潮流「ノームコア」が、日本に上陸した。アイコンとされるのがジョブズ氏だ。

[産経新聞]
産経新聞

 「究極の普通」と訳されたニューヨーク発のファッション潮流「ノームコア」が、日本に上陸。「ノーマル」と「ハードコア」を合わせた造語で、着飾ることに疲れた人々が定番服の心地よさに目覚める現象を表している。アイコンとされるのが、日本製の黒のハイネックシャツを着続けたスティーブ・ジョブズ氏。服選びにわずらわされない合理的な生き方が、死後に注目された格好だ。日本では平凡な無地Tシャツなどが人気を呼び、男性服を女性が購入する新現象が起きている。(重松明子)

 今、20代女性の間で激売れしているのが、「パックT」と呼ばれる1枚540円のユニクロのメンズTシャツ。二十数色あるが白、紺、グレー、黒の地味色に人気が集まり、女性需要でSサイズの品切れが続出中だ。「購入の1割は女性。ゆったりとしたラインで腕が細く見えると好評です。メンズの定番を女性が着る現象は昨秋のケーブルニットから」と、銀座店の松本那美店長代理(27)。

 女性会社員(25)は、「着心地もラクだし、メンズは首周りが詰まっていてネックレスが映える。シンプルな定番だからこそ、組み合わせで変化が楽しめます」と、スマホのインスタグラムに多数投稿されている「ユニジョ」の画像を見せてくれた。

 「メンズのポロシャツや麻のシャツなども女性に人気」と、ユニクロ広報。「こちらからは全く提案していない自然発生現象で、ユニクロといえばノームコアっぽい品ぞろえ…との印象も来店・購入につながった」同社の昨年9月から今年6月までの国内売り上げ(8月期決算)は、前期比1割近く増えている。

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