【ニューヨーク=共同】スマートフォン(スマホ)製造の世界主要8社が2015年1~3月期にスマホで稼ぎ出した営業利益166億5200万ドル(約2兆円)の約92%を米アップルが占めたことが13日、カナダの投資銀行カナコード・ジェニュイティの調べで分かった。
2位の韓国サムスン電子は約15%と大きく水をあけられ、このところの両社の対照的な業績があらためて浮き彫りとなった。
8社のスマホ部門の営業利益と損失を差し引きした数字を分母とし、各社の営業損益の割合を算出した。米マイクロソフトやソニーなど3社は損失を計上しており、アップルとサムスンの割合を合計すると100%を超える。
アップルは「iPhone(アイフォーン)6」の売り上げ増が利益拡大に貢献した。一方でサムスンは、アップルと低価格の中国勢の挟み撃ちに遭った。前年同期はアップルが65%、サムスンは41%だった。
米メディアによるとサムスンは大型スマホ「ギャラクシーノート」の新機種を8月中旬に売り出す。9月ごろとみられるアイフォーンの新機種投入に先んじることで、巻き返しを図る。
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