先週、「元タレントの田代まさしが盗撮容疑で書類送検へ」というニュースが報じられた。出所からたった1年ほどでのことであり、薬物使用などからついに更生したのではという思いはまたしても踏みにじられてしまうのだろうか。
ところで田代まさしはこれまでどのような転落人生を歩んできたのか。その歩みを振り返っていこう。
逮捕前、田代まさしは「ラッツ&スター」の一員として鈴木雅之らとともに活動し、「め組のひと」などの多くのヒット曲を世に出す。その後、志村けんにお笑いの才能を見出され、『志村けんのバカ殿様』や数多くのCMに出演するなど順風満帆なタレント生活を送っていた。
【1回目の書類送検】
しかし、2000年9月24日、駅構内において女性の下着を盗撮しようとしたとして書類送検される。
同年10月に事件が発覚し、テレビリポーターに盗撮した理由を聞かれ「『ミニにタコができる』というギャグ映像を作ろうとしていた」という迷言を残した。このギャグがかえって猛バッシングを受けることとなる。最終的には罰金命令が下り、田代は一時芸能活動を休止した。
【1、2回目の逮捕】
その後志村けんらが田代の芸能活動復帰を働きかけ、2001年7月に芸能界復帰したが、同年12月9日、近所の男性風呂をのぞいたとして現行犯逮捕された。
さらに自宅から覚醒剤が発見されたことによって再逮捕(2回目の逮捕)。これを受けて所属事務所は田代と契約解除した。
これら不祥事を2ちゃんねらーが面白がり、アメリカの『タイム』誌のパーソン・オブ・ザ・イヤー投票でブッシュ大統領やオサマ・ビンラディンを抑えて田代が1位を獲得する騒動が起きたことでも話題になった。(この騒動は「田代祭」や「田代砲」と呼ばれる。)
【2回目の書類送検】
2002年、前述に関しての裁判で懲役2年執行猶予3年の判決を受ける。
だが、執行猶予中の2004年6月17日、自動車運転中に転回禁止の場所でUターンしてオートバイと衝突。バイクに乗った男子学生に重傷を負わせる事故を起こし、業務上過失傷害と道路交通法違反容疑で書類送検に。
【3回目の逮捕】
さらに執行猶予中の2004年9月20日、再び覚醒剤とバタフライナイフを所持していたとして銃刀法違反と覚せい剤取締法違反の現行犯逮捕される。
その後に開かれた裁判では、執行猶予中の再犯を理由に懲役3年6ヶ月の実刑判決が出る。
【4、5回目の逮捕】
2008年に出所後はテレビなどの表舞台ではないものの、ニコ生など段階的に芸能活動を再開させていく。…