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【シー・シェパード】
クジラ映画製作の日本人女性監督を“攻撃” 脅迫のメッセージも 「どんな妨害にも負けない」と意気込む監督
国際的な非難が集まる日本の捕鯨やイルカ漁に関して、ニューヨーク在住の実力派映画監督、佐々木芽生さんが賛成派、反対派の意見を取り入れたバランスのとれたドキュメンタリー作品を発表しようと製作に取り組んでいる。過激団体シー・シェパードのポール・ワトソン容疑者がこの動きをキャッチし、フェイスブックの個人サイトに、彼女は「クジラ、イルカへの虐殺」を正当化しようとする「プロパガンダ映画監督だ」と中傷する声明を発表した。以降、「恥を知れ、ササキ」「なんと思い上がったばかな女性だ」などと誹謗(ひぼう)中傷のコメントが寄せられており、佐々木監督がSS支持者から個人攻撃されている。(佐々木正明)
ワトソン容疑者のフェイスブックには読者登録が約54万人いて、捕鯨反対派に大きな影響力を持っている。サイト上でこのほど、「プロパガンダ映画監督への私の返答」と題する声明が発表された。
ワトソン容疑者は、佐々木監督の取り組みは「まったくばかげている」と一蹴。クジラやイルカを捕獲する漁師は、ユダヤ人を虐殺したナチス将校と同じだとの持論を展開し、佐々木監督の提案は「強制収容所からユダヤ人を救出しようとした人々と、ナチスの人々に理性的な対話をしろと提案しているようなものだ」と主張した。