七夕となる2015年7月7日、気象庁は新型の気象衛星「ひまわり8号」の本格運用をスタートしました。この衛星は、2014年10月7日にH-IIAロケット25号機で打ち上げられたもので、これまで軌道上での機能確認試験が行われてきたものです。
「ひまわり8号」は、いままで運用されてきた「ひまわり6/7号」と比較しても、格段に向上した観測性能を持っているのが特徴。最先端の観測技術を有する放射計 (AHI) を搭載した気象衛星として、国際的にも注目を集めています。
水平分解能がアップして高精細な観測ができるようになるとともに、バンド(チャンネル)数の増加によって、従来は得られなかったカラーの観測画像が得られるなど、その進化は一目瞭然。気象庁のページでは、すでに「ひまわり8号」からの精彩なカラー画像を見ることができます。
来年2016年には、さらに「ひまわり9号」の打ち上げも予定されていて、この2機が2028年(平成40年)ごろまで運用されていく計画。天気予報の精度向上はもちろん、台風やゲリラ豪雨、火山の噴火といった自然災害の観測にも役立つものとして期待されています。
(ワタナベダイスケ)
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