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火災4人死亡、父を逮捕=放火容疑、14〜5歳の子不明―大分県警

時事通信 7月6日(月)12時45分配信

 6日午前0時ごろ、大分県杵築市八坂で民家が燃えていると、近所の人から119番があった。火は約1時間40分後に消えたが、木造2階建て延べ約125平方メートルを全焼。14歳から5歳のきょうだい4人と連絡が取れず、焼け跡から子どもとみられる4人の遺体が見つかった。県警杵築日出署は現住建造物等放火容疑で、父親の海上自衛官末棟憲一郎容疑者(40)を逮捕した。容疑を認めているという。
 逮捕容疑は5日午後11時55分ごろ、妻(42)や子ども8人が住む自宅に放火し、全焼させた疑い。
 同署によると、末棟容疑者は家の中で火を付けたとみられる。
 連絡が取れないのは末棟容疑者の長女で中学2年の悠佳梨さん(14)、四男で小学4年の雅祐君(9)、次女で小2の真由美さん(7)、五男で幼稚園児の滋君(5)。4人は2階で寝ていて逃げ遅れたとみられる。
 末棟容疑者と妻、三女(3)もやけどをして病院に搬送されたが、命に別条はないという。他の子どもにけがはなかった。末棟容疑者は右手をやけどし、治療を受けた後に逮捕された。
 一家は両親ときょうだい8人の10人家族。長男(18)は出火当時、親戚宅にいて無事だった。
 末棟容疑者は海上自衛隊第31航空群標的機整備隊(広島県江田島市)に所属。単身赴任中で、週末を利用して自宅に戻っていた。
 同隊司令の飯田誠一2等海佐は「誠に遺憾。警察の捜査に全面的に協力するとともに、事実関係が判明次第、厳正に対処します」とコメントした。 

最終更新:7月6日(月)13時39分

時事通信