聞き手・構成 勝木美穂
2015年6月30日12時07分
全世界で累計発行部数が5千万部を超える漫画「進撃の巨人」が実写映画となり、8月・9月に前後編が連続公開される。手がけるのは、「日本沈没」「のぼうの城」などで知られる樋口真嗣監督。人気漫画を実写でどう再現したのか、そして映画製作への思いを聞いた。
■ファンが見たい世界を再現
「今回はとにかく原作に忠実に撮っています。ファンが見たい世界を再現するのが実写化だと思うので。多くの人に期待されるのはうれしいことですが、チャンスとピンチは裏表。大きなチャンスは大きなピンチでもある。公開までは恐怖ですよ」
原作の最大の魅力を「ロボットではなく、むき出しの人間が戦う構図」と語る。巨人がすべてを支配する世界のリアリティーある映像は、ミニチュアや人が中に入って操る人形、ひいてはオーディションで勝ち抜いたユニークな個性を持つ俳優を用いた特撮映像にCG処理を施すことで実現。撮影現場のスタッフによる試行錯誤と、CGクリエーターたちの技術力の相乗効果によって生み出されたものだという。
残り:1500文字/本文:1937文字
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