「兜町の超有名人」は日本株の行方をどう見ているのか? 経済部の記者向けに計1万7000回以上の相場解説を行ってきたスペシャリストが、今秋予定している引退を前に語った、株式市場の近未来。
まだバブルではない
6月18日、日経平均は1ヵ月ぶりに2万円台を割り込み、終値で1万9990円をつけた。
ギリシャへの金融支援交渉が難航し、先行きが不安視されていたこともあり、先月までの上昇基調は一転、うっとうしい梅雨空のような上値の重さが続いている。
加えて16~17日、ワシントンで開かれていたFOMC(連邦公開市場委員会)の会合も、株価が値崩れした一因だった。会合後、ジャネット・イエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長は、年内の利上げが適切だとしつつも、金融引き締めのペースは緩やかなものになると述べた。アメリカの利上げペースが遅いと為替がドル安・円高に振れるので、日本の株価の重しになったのだ。
だが、ぐずついた相場も、一時の「踊り場」に過ぎない—金融のプロはそう考えているようだ。
西廣市氏。その名前を知らない経済記者はモグリだと言われる伝説の相場解説者が間もなく引退する。50年近くにわたって株式市場を間近で見てきたスペシャリストは、現在の相場をどう読んでいるのか? 以下は、西氏が残す「ラスト・メッセージ」である。
日経平均が2万円を超えてきて、もはやバブルではないですかと聞かれることも多い。ですが、私は現在の水準がバブルだとは考えておりません。
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