【サンパウロ=宮本英威】米自治領プエルトリコは同地域が抱える約720億ドル(約8兆8600億円)の債務について、支払期限の延期などを要請する方針だ。ガルシア・パディジャ知事が29日付掲載の米紙ニューヨーク・タイムズとの会見で明らかにした。パディジャ氏は債務について「支払うことはできない」と述べ、債権者である外国投資家らに対して「犠牲を共有」すべきだと強調した。
パディジャ氏は「債権者が交渉の席につかないようだと、彼らにとっても悪くなるだろう」とも語った。プエルトリコは、観光業では競合リゾートとの競争激化に加え、製造業の工場撤退で、域内景気の低迷が続いている。
ニューヨーク・タイムズ、プエルトリコ知事