化粧品のサンプルを正規品かのように装い販売していたとして、韓国公正取引委員会は24日、通販大手のロッテホームショッピングに是正命令を出し、過料800万ウォン(約89万円)の処分を下した。
公取委によると、同社は昨年11月、テレビショッピングでしわ取り用化粧品を13万5000ウォン(約1万5000円)で販売した際、40万ウォン(約4万5000円)相当の洗顔クリーム、アイクリームの正規品3種類2セットも付けると広告した。
広告には正規品の大きさに見える商品を登場させた。しかし、実際には正規品でなく、内容量が正規品の約15%しか入っていないサンプルだった。ロッテホームショッピングはそれを隠すため、内容量が8ミリリットルしかないサンプルが正規品に見えるように事前に拡大撮影した画像を準備して放送していた。
画面には製品がサンプルだという事実は、放送開始直後と終了直前に1秒ずつ表示されただけだった。ロッテホームショッピングは75分の番組放送で6億2000万ウォン(約6900億円)を売り上げた。同社は「再発防止に向け、内部審査を強化する」と説明した。