今回は、ちょっと前から取り上げようと思いながらも、どう書いていいか分からなかったことについて書こうと思う。
テーマは……、男と女の恋愛学……。違う。社内恋愛…。ううん、なんかしっくりこない。恋のとばっちり? ……ああ、ますます違う。まぁ、いい。とりあえず“事件”としてはその手の類いですので、ご一緒に考えていただけたら幸いです。
知人の会社で部長職の女性Aさんが、ある男性社員と一緒にいたところを目撃され降格になった。
「女性は公私混同しがち。仕事の妨げになる」
上司からそう言われ、Aさんだけ異動させられたのだ。
昔から社内結婚をすると、どちらかが異動になるなんてことはあったけれども、大抵の場合、異動させられるのは女性だった。当時は「そういうもの」としてスルーしていたけど、今考えれば、これも何だか分からない慣習だったように思う。
で、知人いわく、
「せっかくの追い風が、逆風になった」のだと。
彼女はそう嘆いていたのだ。
状況を説明しよう。異動になった女性Aさんと知人は同期。2年前に、共に部長に昇進した。どちらのポジションも女性が部長になるのは初めてのことで、「やっと女性の役員候補が誕生した」と周りの男性たちも歓迎していたそうだ。
ところが、である。