放獣クマ:三重県と滋賀県は別の個体…DNA検査結果
毎日新聞 2015年06月23日 11時17分(最終更新 06月23日 11時44分)
三重県が同県いなべ市内で捕獲したツキノワグマを無断で滋賀県多賀町に放し、町内で女性がクマに襲われた問題で、三重県は23日、DNA検査の結果、それぞれのクマが別個体と判明したと発表した。放たれたクマは現在、取り付けられた発信器の電波などからいなべ市の山中にいるとみられる。同県はクマを捕獲して殺処分する方針を示しているが、DNA検査の結果を受け、24日に関係自治体などと今後の対応を協議するという。
クマは5月17日に捕獲され、電波発信器を付けて同日中に多賀町に放たれた。同月27日に同町内で無職女性(88)がクマに襲われて重傷を負い、三重県などは放獣したクマと女性を襲ったクマが同一の可能性があるとして、行方を追っていた。【安達一正】