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全社員が退職願 鈴鹿のFM局が自社番組中止

 三重県鈴鹿市全域を放送エリアとするコミュニティーFM局「鈴鹿ヴォイスFM」が20日から21日にかけ、自主番組を放送できないトラブルがあった。全社員8人が退職願を出して出勤せず、局内のシステムを動かせない状況になったため。元スタッフら外部の協力で、22日午前に通常の放送を再開した。

 運営会社の「鈴鹿メディアパーク」などによると、20日午前5時ごろから数秒間無音状態になり、放送事故を避けるため5時間にわたって音楽を流した。その後、情報番組など生放送の自社番組は中止し、キー局制作の番組を放送した。

 3月末に就任した加藤正彦社長(55)は「社員が退職願を出したのは、経営体制の変化に不満があったためだと思う。ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と釈明。「資金繰りは苦しいものの経営に問題はない。態勢を整え、ラジオ放送を続ける」と強調した。

 会社は2008年8月設立で、09年3月に放送を始めた。鈴鹿市も500万円を出資しており、国の全国瞬時警報システム(Jアラート)と連動し、緊急地震速報や大津波警報などの緊急情報を発信することになっている。

(中日新聞)

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