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がん治療 事前に不妊判定し卵子や精子保存へ6月23日 4時52分
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がんの患者が、抗がん剤や放射線による治療で不妊になる危険性がどのくらいあるのか判定し、患者が希望すれば、将来子どもを持てる可能性を残せるよう卵子や精子を凍結保存しておく取り組みを、滋賀医科大学附属病院など滋賀県内の19の医療機関が来月から始めることになりました。
がん患者が抗がん剤や放射線による治療を受けると、卵巣や精巣が傷ついて不妊になるおそれがありますが、不妊になる危険性がどのくらいあるのかなどの詳しい情報を、がん患者が治療前に知るのは難しいのが実態です。
このため、滋賀医科大学附属病院など滋賀県内の19の医療機関ではネットワークを作って、がんの専門医や産婦人科の医師が、将来子どもを持つことを希望するがん患者の相談に応じる取り組みを、来月から始めることになりました。
取り組みではまず、患者がこれから受ける治療で不妊になる危険性はどのくらいあるのか、担当の医師が判定したうえで、患者が希望し、治療との両立が可能だと判断されれば、事前に卵子や精子を凍結保存する取り組みを進めている医療機関を紹介することにしています。
がんの治療成績が向上するなか、がん患者が将来子どもを持てる可能性をどう残すのかは、大きな課題となっていますが、専門家によりますと、こうした取り組みは岐阜県や岡山県など一部の自治体の医療機関でしか行われていないということです。
がんと妊娠の問題に詳しい聖マリアンナ医科大学の鈴木直教授は「患者にとっては、がん治療前の限られた時間に正確な情報を得る必要があり、地域で完結できる仕組みが出来る意義は大きい。全国的にも広めていく必要がある」と話しています。
このため、滋賀医科大学附属病院など滋賀県内の19の医療機関ではネットワークを作って、がんの専門医や産婦人科の医師が、将来子どもを持つことを希望するがん患者の相談に応じる取り組みを、来月から始めることになりました。
取り組みではまず、患者がこれから受ける治療で不妊になる危険性はどのくらいあるのか、担当の医師が判定したうえで、患者が希望し、治療との両立が可能だと判断されれば、事前に卵子や精子を凍結保存する取り組みを進めている医療機関を紹介することにしています。
がんの治療成績が向上するなか、がん患者が将来子どもを持てる可能性をどう残すのかは、大きな課題となっていますが、専門家によりますと、こうした取り組みは岐阜県や岡山県など一部の自治体の医療機関でしか行われていないということです。
がんと妊娠の問題に詳しい聖マリアンナ医科大学の鈴木直教授は「患者にとっては、がん治療前の限られた時間に正確な情報を得る必要があり、地域で完結できる仕組みが出来る意義は大きい。全国的にも広めていく必要がある」と話しています。