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 いつもより1~2時間早く仕事を始め、その分早く帰って夕方を有効活用しよう――。そんな夏の朝型勤務「ゆうやけ時間活動推進(ゆう活)」が7月、すべての国家公務員を対象に始まる。長時間労働を減らすのが狙いだが、現場からは「逆に長時間労働になる」という心配も出ている。

■試験運用では「有意義」87%

 5月下旬の午前7時半、東京都千代田区。内閣府などが入る合同庁舎の8号館で、内閣官房内閣人事局参事官の松本敦司さん(48)が自席のパソコンに向かっていた。午前5時に起きて、6時10分ごろには家を出た。フロアでは、ほかにも数人の職員が仕事を始めている。

 松本さんがこんなに早い時間に出勤したのは、7~8月に「ゆう活」が本格実施される前に、局内でテストするためだ。朝型勤務では、始業時刻が午前7時半か午前8時半になる。その分、退庁時刻は午後4時15分か午後5時15分に早まる。