金日成・金正日バッジを付けない金第1書記

公の場でバッジを付けていない姿が最近数回確認

金日成・金正日バッジを付けない金第1書記

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記が最近、祖父の故・金日成(キム・イルソン)主席と父親の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記をあしらったバッジを胸に付けず、公の場に姿を見せる様子が数回確認され、その背景について関心が集まっている。

 今月13日、高射砲兵軍官学校の視察に訪れた金第1書記は「金父子バッジ」がない白い半袖シャツ姿で、また6日に平壌生物技術研究院を視察した際にも同じくバッジを付けていなかった。金父子バッジは、北朝鮮の高級幹部はもとより、児童・生徒に至るまで、全ての国民が装着することが義務化され、金父子の偶像化の象徴となっている。

金第1書記がバッジを付けないのは、政権発足から4年目を迎え、祖父や父親の「七光り」から脱却して、本格的な独り立ちを図ろうとする意図ではないかとの見方が出ている。金第1書記は今年の新年の辞で、金日成主席について一度も言及せず、また今年5月に開館した平壌愛育院(児童施設)には、金日成主席の肖像画は掲げられておらず、金正日総書記の肖像画だけが掲げられているのが確認されている。

 北朝鮮で金父子バッジを付けていない人は、金父子のほか、金第1書記の母親の故・高英姫(コ・ヨンヒ)氏、妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏といった「ロイヤル・ファミリー」に限られている。

キム・ミョンソン記者
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