ライフハッカー編集部 - Mugendai,キーパーソン,ニュース・コラム,仕事術 10:00 PM
オールアバウト創業者の江幡哲也氏が語る、社会を変える専門家情報サイトの仕組み
お金のこと、キャリアのこと、人間関係のこと...。世の中には、身近なトピックなのに学校で教えてくれないことがたくさんあります。そんなときに、気軽に専門家の意見を知ることができればどれくらい助かるでしょう。今から15年も前にネット上でそんな仕組みを作ったのが「オールアバウト」という会社です。今回は、ウェブメディア「Mugendai(無限大)」の記事より、オールアバウト創業者の江幡哲也氏に聞いた事業の裏側について簡単にご紹介します。
専門家に聞きたい人と、専門家になりたい人をマッチング
江幡氏が最初に目をつけたのは、社会に存在する情報の格差とそのニーズでした。
世の中にはさまざまな分野の専門家たちが豊富な知識や経験を持っています。それなのに、情報がその人の中だけに閉じられていることが多い。それは社会全体で考えると大変もったいない。その情報を多くの人に伝えることができれば、必ず役に立つはずです。
テーマ数は今1300ぐらいですが、日々増やしています。あくまで生活のハウツー情報が中心で、検索エンジンで高い頻度で検索されているワードを調べ、ビジネスとの関係も踏まえて優先順位を決めて選びます。その分野に専門家がいなければ、育てることもします。当面の目標は2000テーマぐらい。範囲は「揺りかごから墓場まで」網羅しますが、いくらネットの受けが良くても芸能、アダルト、スポーツニュースは極力扱いません。
オールアバウトが「ガイド」と呼ぶ専門家は約900人います。「でも、ネットに名前と顔を出せば時には批判もある」と、江幡氏。それでもガイドを続けてくれるのは、人の役に立つ喜びと、その道の専門家としてのポジションを確立できるから、なのだそうです。ガイドの成功はオールアバウトの成功でもある。だからこそ、オールアバウトがガイドのプレゼンスを高めるために努力しているそうです。
私たちも、ガイドの方をテレビ番組のコメンテーターとして使ってもらえるよう関係を付けたり、本の出版をお手伝いしたり、企業の商品発表会に出席したりできるよう努めています。互いに持ちつ持たれつの関係がうまくできていて、今では「こういうテーマでガイド募集」とサイトに掲載すると、多くの方が手を挙げてくれます。
「知りたいことがあればネットで検索」は当たり前になりましたが、「誰が言った情報なのか」はいまだに軽視されがちです。この点、オールアバウトが多くの人に支持されている理由があるのかもしれません。江幡氏のインタビュー詳細は下記のリンクからご覧になってみてください。
個人を豊かに、社会を元気に。 ――1人ひとりが「自立と自律」をして活躍できるための情報を(前編)|Mugendai(無限大)
(ライフハッカー[日本版]編集部)
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