阪神電鉄:「5700系」公開…20年ぶりの新型車両

毎日新聞 2015年06月09日 20時38分(最終更新 06月09日 21時01分)

報道陣に公開された阪神電鉄の5700系新型普通用車両=兵庫県尼崎市で2015年6月9日、幾島健太郎撮影
報道陣に公開された阪神電鉄の5700系新型普通用車両=兵庫県尼崎市で2015年6月9日、幾島健太郎撮影

 阪神電鉄は9日、普通電車用としては20年ぶりの新型車両となる「5700系」を報道機関に公開した。8月から梅田(大阪)−新開地(神戸)間で営業運転を始める。車内温度を保つため、乗客がドアを開け閉めできるボタンを設けるなど快適性にこだわった。

 開閉ボタンの設置は関西の大手私鉄で初めてという。特急や急行の通過待ちで、ドアが開いたままになる時間が長いため、乗客から改善を求める声が寄せられていた。

 座席や床、つり革は普通電車の伝統である青色を採用。外観は、上下で色を分けるツートンだった「5000系」「5500系」のデザインを変更し、ドア付近に青色の円形をあしらった。また急ブレーキ時に備えて、座席の両端に大型の仕切り板を設置。つり革の数を増やすなど安全性に配慮した。今年度は1編成を導入。今後、13編成ある「5000系」と順次入れ替えていく。【戸上文恵】

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