【6月3日 AFP】(写真追加)太陽光をエネルギー源に世界一周飛行に挑戦している次世代ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス2(Solar Impulse 2Si2)」が悪天候のため急きょ名古屋に着陸していたが、3日、移動式格納庫に無事納められた。米ハワイ(Hawaii)に飛び立つまで天候の好転が待たれる。

「ソーラー・インパルス2」は1日夜、悪天候のため、県営名古屋空港に着陸したが、軽量の機体を風雨などから守るためにサポートスタッフらが移動式の格納庫を一晩かけて設営していた。

 格納庫が設営されスタッフはツイッター(Twitter)上で「Si2は移動式格納庫の中で安全だ!」とツイートした。

 プロジェクト発起人でパイロットの1人のベルトラン・ピカール(Bertrand Piccard)氏はAFPの電話取材に対して2日、同機が1日夜に名古屋に着陸して以来、スタッフは繊細なソーラー機が風で飛ばされないよう押さえていたとコメントした。

 ソーラー・インパルス2は、世界一周の全12区間中最長となる、中国・南京(Nanjing)から米ハワイまでの8500キロを6日6晩、ノンストップで飛行する予定で、日本に着陸する予定はなかった。だが、太平洋上の寒冷前線のため、同プロジェクトの管制チームはパイロットのアンドレ・ボルシュベルク(Andre Borschberg)氏に名古屋への着陸を指示した。(c)AFP